韓国はWTOの是正勧告に従うのか?
※韓国メディアはこの部分を伏せている。
WTOでの「日韓紛争」に
「空気圧バルブのダンピング」
と言うのがあったのだが、WTO上級委員会は
「韓国に是正措置を勧告」
する判断を示した。ところがこれが韓国メディアの手にかかるとどういう訳か、この様な「フェイクニュース」へと生まれ変わってしまう。その思考回路は「理解不能」域を超越している言えるだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000007-cnippou-kr
この件の経緯を簡単に言うと
・自動車と一般機械、電子分野に使われる空気圧バルブの韓国における日本製品のシェアは70%を越えていた。
・2015年に韓国は「自国産業を脅かすダンピングが行われている」として11.66~22.77%のダンピング防止関税を課した。
・日本はこの措置を「WTO違反」として提訴。
・2018年にパネルの判断が示され、争点毎に判断が別れたものの、実質的な日本勝訴判断が出た。
・そして今回、上級委員会の判断は
「この件で日本製品に対するダンピング防止課税はWTO協定違反」
だった。
※それが罷り通るのは韓国だけ。
この件は争点が複雑で理解が難しい面もあるのは確かだ。だが、核心と言える争点は
「韓国が日本製品に課した『アンチ・ダンピング措置』がWTO協定違反か否か?」
である事に異論を差し挟む余地はあるまい。その他の争点はそれに比べれば「枝葉」であると言え、
・韓国の日本製品に対する「アンチ・ダンピング措置がWTO協定違反」
・WTOの最終判断で「韓国に是正措置が勧告された」
と言う事実を前にすれば他の争点で韓国の主張がどれだけ認められてもどうと言う事はない。韓国メディアも本音ではそこを理解してはいるのだろう。だが、現状で
「WTOで日本に敗訴した」
などと素直に言おうものなら例え一部でも激昂した集団が何を仕出かすのか予想など出来ない。それらの反応は少なくとも韓国内では「日韓関係改善の役に立たない」事だけは確実である。だから先に挙げた中央日報の記事ではそこに一切触れていないのだろう。それでもこの件を「韓国の勝訴」と言い張るには
「争点の重みを均一化してどちらの主張がより多く認められたか?」
と言う形で行うよりなかろう。だが、そんな事をした所で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000004-reut-kr
例えばロイターもこの様に「現状の韓国のアンチ・ダンピング措置はWTO協定違反」と、明確に伝えている。「争点で主張が認められた数」など何の意味も為さないのだが…
韓国人にも英語や日本語が読める人は相当数いる筈だ。そういう人がまず韓国メディアの記事を読み、そういう先入観で他国の関連記事を読んだらどのように思うだろうか?通常の思考回路の持ち主であれば
「韓国メディアがフェイクニュースを垂れ流した」
と、反応するであろう。その嘘がバレたらどうなるか考えていなかったのか?それとも考える余裕さえなかったのか?いずれにせよ、真実知った韓国人の怒りの矛先がメディアに向かう事は確実であろう。現代はネットでその様な情報を得ることは容易い。韓国メディアもネットを舐めすぎの様だ。
※責任は自分達で取れよ。
「韓国に是正措置勧告が出た」以上、韓国が何を言っても「日本の勝訴」に変わりはなく、それを覆す手段はない。世耕経産相は会見で
※寧ろ対抗措置を採った方が良いだろう。
「韓国が勧告に従わない場合『対抗措置を発動できる』」
と、述べた。これは「単なる脅し」では済まない。
韓国内で70%を越えるシェアを誇る製品を韓国に輸出するのを横目に自分達が使う同様の機械が「韓国製」だなんて通常では有り得ない。つまり韓国製品日本市場に入り込む余地は最初からない。従って「対抗措置」は別の何かになる。勿論それは日本の匙加減一つだ。韓国は戦々恐々する事になる。
それでも尚、韓国が勧告に従わない、と言うならそれは
「韓国は国際法を遵守しない」
と世界に宣言するに等しい。世界を敵に回しても「反日」を貫けるのか?韓国の誠意が問われている。