巧言令色文在寅
「私は、大統領の想像力と大胆な決断に日頃から驚き入っている」
「大統領のリーダーシップのおかげで、南北朝鮮関係は大きな進展を遂げることができました。そしてそれが米朝間の対話を導き出せました」
「4回目の米朝首脳会談に向けて近いうちに米朝間で実務協議が始まることを期待しています。4回目の米朝首脳会談が実現すれば、おそらく世界史における真の歴史的瞬間になるものと期待しています」
等とトランプ大統領に対して身の毛もよだつ「歯の浮く様な」御世辞攻めをしたのだろう。また、
「米国から液化天然ガス(LNG)輸入と、米韓民間企業協業による自動車自動走行技術開発で合意」
と、間髪入れずに青瓦台が発表したのも「トランプ大統領の機嫌を損ねられない」事情があった、とすれば合点がいく。
だが、肝心の在韓米軍駐留経費問題やGSOMIA破棄撤回については
「過去10年間の兵器購入実績と、今後3年間の購入計画などを繰り返し、駐留経費については『合理的な水準の公平な分担を』と逃げた。GSOMIAも破棄を撤回して『米国に忠誠を誓う』といった話もなかった」
つまり事前の首脳会談開催条件に「ゼロ回答」だった訳だ。トランプ大統領からすれば
「文在寅という人間は信用できない」
「何で、あんな奴が大統領になったんだ!」
等とサミットの場で公言してしまう程文在寅を最初から信用などしていない。だからトランプ大統領はわざと文在寅に無茶な条件を突き付けて「どう対応するのか」見極めようとしたのではないだろうか?そして文在寅の用意した答えは「ゼロ回答」だったのだから
「何しに来たんだ、あいつは!」
と、激怒しても何ら不思議はない。韓国からすれば強引に首脳会談に割り込んだだけで「大成功」かも知れないが、会談で肝心な事について何一つ成果を出せなかった上、相手を激怒させたのであれば、それはどう見ても「大失敗」以外の何物でもない。枝葉にばかり気を取られて根っこが腐っていても気付かないレベルの「外交音痴」ぶりだが、それでも文在寅は「外交の天才」だと言うのだからもう笑うしかない。