「韓国がノーベル賞受賞者で日本を追い越せる」と言う根拠なき自信を笑う
※今年の日本人ノーベル賞有力候補。
10月になるとノーベル賞の受賞者が順次発表される。今年も日本人にはこれだけの有力候補が各部門でいるのだと言う。また、冒頭の表以外にも文学賞や経済学賞にも日本人有力候補がいると言う。一人でも多くの受賞者が出る事を望みたい。
「カネで買った」
と酷評される程の「ロビー活動」の賜物だと言うから純粋な受賞者本人の業績や実力、とは言い難い部分がある事は否定出来ないだろう。
それでも韓国人はどういう根拠なのか不明だが、
「自然科学分野の研究で日本を追い越せる」
自信があるらしい。意気込みは結構だが、先ずは「現実を直視する」ことから始めるべきである事は言うまでもない。
このコラムは「自然科学分野の研究で日本を追い越せる」根拠として「オリンピックの金メダル」を挙げている。オリンピックにおける朝鮮半島出身者の金メダル1号はベルリンオリンピックの男子マラソンでの孫基禎だが、当時は朝鮮半島日本統治下にあり、孫基禎も「日本人として」出場し、金メダルを獲得した。その後、「韓国人選手として」初の金メダルは1976年モントリオールオリンピック、レスリングにおけるヤン・ジョンモまで待たなければならなかった。そして現在、韓国がオリンピックで獲得した金メダルの数は日本のそれを上回るに至った。だから自然科学分野でのノーベル賞受賞者数もいずれ日本を追い越せる、と言うのがこのコラムの主張らしい。
※ノーベル賞の意味を理解しない韓国から受賞者が出るとは思えない。
この様に「オリンピックの金メダル」と「ノーベル賞」を同列に考えている時点で韓国人は「ノーベル賞の意義」理解しているとは思えない。オリンピックの金メダルは「その時その競技での世界一」の証だが、ノーベル賞は基本的には「人類の科学技術の発展に寄与した研究や発明」に対して贈られるものだ。韓国人はがノーベル賞を「世界最高の賞」と考えるのは勝手だが、受賞対象となる研究や発明は「世界最高水準」である必要はないのだ。
例えば1921年にノーベル物理学賞を受賞したアインシュタイン。アインシュタインといえば「相対性理論」を思い浮かべる人は多いだろうが、アインシュタインにノーベル物理学賞が授与されたのは相対性理論の研究に対してではなく、1905年の「光電効果」に対する研究の成果に対してであった。
相対性理論によって「時空の歪み」「重力波」「ブラックホール」と言った事象が予言され、それらは現在、その殆どが実証されている。しかし「人類の科学技術の発展にどれだけ寄与したのか」と言う点においてはアインシュタインの業績としては知名度がイマイチな「光電効果」には遠く及ばない。
光電効果を応用した技術には「デジカメ」「太陽光発電」「光センサー」「感光ドラム」など、我々が日常で使う器具にも数多く使用されている。こう見るとノーベル賞の本来の意義である「人類の科学技術の発展に寄与した研究や発明」に相応しいのはどちらなのか?答えは自明の事であろう。「学界に与えた衝撃度」では相対性理論の方がインパクトは絶大だが、だからと言ってそれがノーベル賞の対象となるとは限らないのである。韓国人がノーベル賞を欲しいなら先ずはその意味を知るべきである。
韓国人はやたらノーベル賞に憧れ、欲しがるが、賞の意味も判っていないのであればその時点で意味はないし、そもそも受賞する資格さえないと言える。このコラムにしても「いずれ日本を追い越せる」と自信満々な割に今現在韓国人研究者の誰が有力候補と言えるのか、具体的な名前一つ出せていない。それでどうしてそんな事が言えるのか?その時点で謎である。
こんな体たらくでは今年どころか今後数年、いや数十年は韓国人研究者がノーベル賞の候補に挙がる事もあるまい。その間に日本人研究者は恐らく数名はノーベル賞を受賞し、その差は縮むどころか開く一方であろう。2週間後には
「何故韓国人研究者はノーベル賞を貰えないのか」
と言った記事が出回り、更に笑いのネタを提供してくれる事だろう。先に答えを書いておくがそれは
「ノーベル賞の本来の意義を根底から理解していない」
からなのである。韓国人に必要なのはその理解である。