ここがヘンだよ文正仁

※台風は過ぎ去っても油断できない。

台風19号は東海から関東、東北を蹂躙し、日本の東海上へ抜けた。個人的にはさしたる被害はなかったが、亡くなった方や、怪我をされた方、また甚大な被害を受けた方が多数居る。記事本文の前に先ずは被災された全ての方々に御見舞いの気持ちを表すると共に救助活動や復旧作業にあたっている全ての方々に敬意を表したい。また、現在無事であっても未だ「二次被害のリスク」と言うのは存在すると言うだけに油断は禁物であると言えるだろう。読者様諸兄におかれても十分な注意をお願いしたい。

さて、以下から記事本文。
※コイツは「韓国の病巣」そのもの。

文在寅のブレーンに文正仁、と言うのがいる。現在「統一外交安保特別補佐官」として文在寅の外交・安全保障政策に強い影響力があると言う。以前にも金大中盧武鉉と言った「韓国左翼政権」において政権中枢に居り、これら韓国左翼政権の「太陽政策」と言う「対北朝鮮融和政策」を企画、立案した張本人だと言うから文正仁は文在寅以上の「従北の徒」だと言えるだろう。

そんな文正仁に「文藝春秋」がインタビューを試み、その考えを聞き出したのだそうだが、以下の記事を読むだけで

「この者は文在寅以上の危険人物」
文在寅の前にこの者を権力の座から排除しないと韓国の正常な対応は期待できない」
「韓国の異常な言動の『諸悪の根源』は文正仁」

だと理解するには十分過ぎるであろう。


記事を一見して

「文正仁の言っている事はおかしい」

と、思われたのであればその感覚は「正しい」と言える。何せ自国の安全保障の現実を省みず

「長期的に韓米同盟は無くすのが最善」
「韓国大統領が『撤退せよ』と命じたら、在韓米軍は出て行かなければならない」
「韓国が核武装すれば韓米同盟は不要」
「中国は韓国と日本の間の重要な仲裁者になることができる」
「15年で北朝鮮との経済連合を達成できる」

等と発言する様な人物だ。通常の感覚の日本人なら呆れ返るか、その発言の愚劣ぶりを軽蔑するかどちらかであろうが、韓国でも「従北・反米路線の元凶」として保守層から批判の対象となっている事は当然であろう。

そんな文正仁が現在の日韓関係について文藝春秋に語った内容だが、日韓請求権協定について

「請求権協定では補償に関する問題だけが出ました。『補償』とは合法的なものに対する財政的補填のことを言い、『賠償』とは不法なものに対する財政的補填のことです。だから、六五年体制の基本枠組みは維持するが、そこでカバーしていない部分――第一に植民地支配の不法性、第二に強制動員された徴用工、第三に彼らが受けた精神的被害――に対する賠償をしてくれなければならないということです」

などと発言しているのだからその愚劣ぶりは筆舌に尽くし難い。

※「補償」も「賠償」も含んでいる事は論を待たない。

文正仁に言わせると

「合法的な行為の結果発生した損害を補填するのが『補償』」
「違法な行為の結果発生した損害を補填するのが『賠償』」
「日韓請求権協定は『補償』関する規定はあるが『賠償』に関する規定はない」

だから「韓国側の主張には理がある」と言う事らしいが、その言い分を前提にしても「文正仁の主張はおかしい」と言う結論は変わらない。

そもそも戦時中行われた「徴用」は当時施行されていた「『国家総動員法』に基づく『国民徴用令』」と言う「法的根拠」があっての事である。現在の人権感覚では国家が本人の意思を無視して何らかの労務に就かせる事はどんな理由があっても「違法」である事は当然だが、この時代はそれが認められていた。現在「違法」とされる行為でも実行時点で「合法」であった行為は遡及して「違法」とはならない、と言うのは「法学の常識」だが、「文正仁にその常識は理解出来ない」ものらしい。その時点でこの阿呆は「話にならない」レベルの相手でしかない。

徴用それ自体が「合法」であった以上、文正仁の区分けで言う「補償」の問題であり、どう考えても「日韓請求権協定の枠内」で話は終わる。

だが、韓国人に言わせると

「そもそも日韓併合条約が違法なのだから日本が朝鮮半島でした事は全て違法」

と言う反論になる。文正仁も「植民地支配の不法性」と、主張し、大法院判決もそう判示しているが、文正仁の主張も、また大法院判決の判示も

日韓併合条約が『国際法上違法』だった根拠」

には一切言及していない。日韓併合条約が当時の国際法上「合法だった」事は韓国以外の国際法学者も認めている。反論があると言うなら「その根拠」を明確にしてからにして貰いたいものだ。尚、「武力等を背景に一方が相手国の意思に反した条約締結を強要したから違法かつ無効」と言う主張は第一次世界大戦後の話である。日韓併合1910年。その論理は適用されない。

また、日韓請求権協定2条3項で言う

「財産、権利及び利益」

と言う表現は上記画像の条文の下に注釈風に画像を挿入したが、そこにある様に

法律上の根拠に基づき財産的価値を認められるすべての種類の実体的権利

と言う解釈で合意している。要するに名目が「補償」だろうが「賠償」だろうがその他どういう表現であれ、行き着く先は「カネの請求」なのだから「財産的価値」がある事に疑いの余地はない。文正仁の言う「名称と性質の違い」に関わりなく「日韓請求権協定でカバーされている」それが結論である。従ってこの阿呆の主張には全く意味がない。

※これだけの恩を悉く韓国は「仇で返している」

また、文正仁は日韓関係について

「率直に言いますと、1965年から2018年まで50年以上もの間、韓国は一度も日本に対して貿易黒字になったことがないのです。逆に日本が韓国から稼いだ貿易黒字は6800億ドル。単純計算して、韓国に供与したお金の850倍の利益を日本が得たということです。インフレ率を考慮しても、100倍以上にはなります。私たちはずっと日本企業を信頼してきた。なのに日本政府がこんな政治的判断をしてしまったので、韓国は本当に怒っているのです」

最早意味不明である。韓国が貿易で「対日赤字」なのは単純に

「韓国企業が日本市場に受け入れられる品質の製品を作れない」

からである。しかも貿易それ自体は国家が主導して行っているのではない。そのルールの制定や運用に国家が関与する事はあっても、個々の貿易案件一つ一つに政府が指示や命令を出している訳ではない。「国家間の経済支援」と「民間の自由貿易の結果」を同じ土俵で語る事自体が異常だとしか思えない。

※と、言う位日本と韓国のレベルの差は歴然。

記事は

〈外交交渉をするには、まず相手国の内在論理を知らなければならない〉

と、言う。言葉だけ見ればそう思えるが、韓国の「内在論理」を代表するのがこの文正仁の発言だと言うのであれば、韓国との外交交渉は

「常識VS非常識」

だと言う事になる。この記事がそれを明らかにして

「韓国の論理は異常」

と言う認識を日本人に訴える狙いがあるならまだ理解は出来るが、この記事が
「韓国のこれらの主張を踏まえて日本は譲歩する所は譲歩して交渉するべき」
と言う趣旨で書かれたのであればその認識もまた「異常」と断じるよりない。

韓国との外交交渉は「子供の我儘を親心で聞く」のとは訳が違う。相手もそれなりの大人が交渉に臨むのではないのか?それとも日本は韓国を永遠に「子供」と見下して良いとでも言うのか?相手の論理を理解する事は確かに重要だが、韓国の場合、「それ以前の問題」として

「その主張が『論』と呼ぶに値するかどうか」

と言う問題があり、その見極めが必須なのだ。それを理解せずに「韓国の言う事も斟酌して云々」と言う主張は先述した様に「韓国を内心で見下す」心理がその裏に見え隠れする。それこそが実は「韓国への差別意識」を煽るものだと理解すべきだ。韓国に対し、差別的な「上から目線」ではなく「自国と対等の一国家」と、見なすからこそ、相手の主張を「幼稚で話し合うに値しない」とか「共通のルールに基づいた対応を要求」と、言えるのである。さて、記事書いた本音はどこにあるのか?それがどうであれ、文正仁の主張は

「愚劣を極めて論ずるに値しない」

事に変わりはなく、またその存在こそが韓国の正常な対応を阻害する最大の要因となっている事だけは確かである。