過去最悪の米韓関係を作り出した文在寅の罪

※「外交音痴」では済まされない。
 
韓国は日本とのGSOMIAは当面維持する決定をした。言うまでもなく
 
アメリカからの強い圧力」
 
その決定打であった事は疑いの余地はない。幾ら韓国がGSOMIA維持を
 
「自分達の匙加減一つで何時でも破棄出来る」
 
と言った所で状況は韓国にとって何一つ改善したとは言えない。韓国がこの「GSOMIA破棄」騒動と言う北朝鮮ばりの「瀬戸際外交」で得た物は
 
「関係国からの不信感」
 
だけである。直接利害関係がある日米はもとより、支那北朝鮮、ロシアと言った文在寅憧れの「レッドチーム」は韓国に「GSOMIA破棄」を要求していた。結果として文在寅はそれらの国の要望に応える様に振る舞った末、土壇場で裏切ったに等しい。そんな真似を仕出かして信頼など得られる訳がない。
 
日本は既に韓国を信用などしてはいない。実際に破棄されたとしても痛手はないに等しいし、そうなる前提で準備していたのだから寧ろ「意外な結末」だと言える。問題はアメリカとの関係。韓国・中央日報がその「米韓関係」について識者にアンケートを取った結果、米韓関係には「絶望」と言う見通ししかない模様だ。
 
 
韓国の外交安保専門家に一連の騒動や現状の米韓関係での問題、例えば在韓米軍駐留経費増額問題等を踏まえて米韓関係を10点満点で評価して貰った所、その平均点数は3.10だったと言う。因みに2002年に韓国で米軍装甲車に女子中学生が轢き殺され、大規模な反米デモが起こった事があったが、(この時の犠牲者が慰安婦像のモデルになったらしい)その時でさえ3.32と言う評価だったのだから「過去最悪の米韓関係」と言うのは誇張ではなく「事実」だと言うのが韓国においても外交安保専門家から見れば「共通の認識」なのだろう。どうせなら最高点が何点だったのかも記事に書いておけばより判りやすかっただろうに。
 
しかもこの騒動を受けて、「米韓関係改善の可能性」について0点を「葛藤の構造的固着」、10点を「関係の質的改善」として質問した所、平均4.79と米韓関係の改善にも悲観的な結果となった。先に引き合いに出した米軍装甲車による女子中学生死亡事故と違って今回は完全に韓国側の言動に非がある。結局これらのアンケートからは
 
文在寅が大統領である限り日米との関係改善は期待出来ない」
 
と言う事が浮かび上がって来る。
 
文在寅の外交失態はそんな程度では済まない。
 
韓国人がどう思おうが韓国が建国以来、安全保障はアメリカに依存してきた事は否定のしようがない。また、半導体原料など、経済関連の根幹は日本に依存していた事も同様であろう。その現実を無視したのが文在寅だ。「外交音痴」とか「阿呆」では済まない。文在寅はこの一連の騒動で「自国の存在意義の根幹」を棄損したのだ。韓国人はその意味を理解すべきである。
 
また、外から見れば「信頼関係の改善には文在寅を大統領から即刻引きずり下ろす」事が必要、と言う意見もあろう。文在寅が大統領である限り少なくとも日米との関係改善は期待出来ないのは確かだが、文在寅を大統領から引きずり下ろした所でその後継者が出てくる様な土壌ではそれは一時的なもの過ぎないだろう。日本でも民主党政権が似た様な事をしたが、日本人はたった一回の民主党政権に懲り懲りでとなって民主党系列の政党に政権を託そうとは思わなくなっている。それこそ現在の韓国人に見習って欲しい所であると言えるだろう。文在寅を大統領から引きずり下ろすだけでは足りない。その後釜に日韓、米韓関係の現実をキチンと理解して行動出来る人物を選び、文在寅の誤りを認めて謝罪して初めて
 
「関係改善の第一歩」
 
を踏み出せるのである。文在寅の罪はそれだけ大きい。この中央日報の記事はそういう現実を浮き彫りにしているのではないのだろうか?その意味を韓国人は理解すべきだ。そうでなければ韓国は「レッドチーム入り」どころか周辺国全てから「信用されない国」となる。もう既にその棺桶に腰まで入っている様なものだ。朴槿恵を大統領から引きずり下ろした事を「民主主義」と言うなら文在寅も同様の目に遇わせないと「韓国の民主主義の危機」だ。それほどまでに文在寅が破壊した物とその罪は大きいのである。