ソレイマニは英雄か?

※マスコミに騙されるな。
 
アメリカが殺害したイランの司令官ソレイマニ。日本での報道ではこの者を「イランの英雄」として報じるケースが目立ったが、どうもそれは一方的な見方、言い換えれば「公正な報道」ではなかった模様だ。その理由は以下の記事に示されている。
 
 
ソレイマニはイランでは「英雄」かもしれないが、実際には
 
「イラン国外での工作活動部隊の元締め」
 
であり、その工作によって他国を実質支配下に置く様な真似までしていたのだと言う。特にイラクレバノン、と言った国はソレイマニによって事実上イランの支配下に置かれた、とまで言われている。更にシリアではアサド政権を支援し、毒ガス等の化学兵器の使用を指示した、とも言われている。その通りであるなら「テロリスト」として扱われても反論は出来まい。また、昨年末にイランの米軍基地に攻撃が行われたそうだが、それもソレイマニの指示したものらしい。それを「テロ」と言うのであればテロリストとして問答無用で殺害したとしても国際法上の問題は発生しない可能性が出てくる。そうであればアメリカがソレイマニを殺害した事は「テロ」やテロ同然ではなく、それなりの理由がある事になり、寧ろ「正当性がある」と言える部分もあるが、そういう事を日本のメディアはそうそう報じない。それが「公正な報道」と言えるか?
 
アメリカの行動にもそれなりに「理がある」。
 
実際中東各国ではソレイマニ死亡のニュースを受け、それを喜ぶツイートやそのハッシュタグまで登場したと言う。ソレイマニとて「人間」なのだからその死を喜ぶツイートは「不謹慎」と言う謗りを受けても仕方ないが、それでもそれだけの事をしてきた、と言う裏返しでもあり、一概に「アメリカが悪い」とは言えない。
 
そもそもソレイマニのしてきた事を考えれば「先に手を出した」のはイラン、とも言える訳でアメリカがソレイマニを殺害した事こそ「報復」とも言える。そういう見方がどれだけ日本の報道でされたか?この様な「偏向報道」は間違いなく情報に疎い一般国民を惑わせる事になる。この様な記事が出て、それを目にする機会があるからまだ救いはあるが、そうでなければメディアの報道によって間違った方向に世論が誘導され、政治に悪影響を及ぼす恐れがある。それこそ「メディアによる報道テロ」と言えるが、中東情勢については特に「反米」視点のそういう報道が多いと言う。報道を鵜呑みにするのは危険な様だ。