妄想家文在寅の現実

※一人国際社会の足並みを乱して何がしたい?
 
金剛山観光事業」をテコにして「南北経済協力」と言う妄想に囚われたままの文在寅。そもそもこの「金剛山観光事業」は北朝鮮に多額の外貨を獲得させる可能性がある為、国連安保理が課している制裁に抵触する可能性が指摘されている。それでもコレに固執する姿勢は「最早異常」としか言い様はない。勿論日米は反対しているが、朝鮮日報によるとフランスも日米に同調する姿勢を鮮明にした模様だ。それでも文在寅が翻意する可能性は「ゼロ」と断言して差し支えないのだが…
 
 
文在寅など眼中にないのだろう。
 
フランスは米政府系放送ボイス・オブ・アメリカの取材に
 
北朝鮮による制裁回避の行動は継続しており、非核化が進まない現在の状況では制裁の解除や緩和は妥当ではない」
 
との考えを示したと言う。フランスばかりでなく、世界中の殆どの国が同様の見解を示すであろう。現状で「北朝鮮への制裁緩和」なんて馬鹿げた事を言うのは韓国、支那、ロシア位なものであろう。これらの国の言い分が何であれ、
 
北朝鮮が核開発を止めないから課した制裁を状況に変化がないのに一方的に緩和する理由はない」
 
と言うのが「唯一にして絶対」の回答である。
 
北朝鮮に制裁を課すのは
 
「経済的に締め上げて『核開発断念の交渉の土俵に引きずり出す』」
 
事が狙いであろう。一方、文在寅の建前は
 
「先に北朝鮮に敢えて『アメ』を与えてその見返りに『核開発断念』を引き出す」
 
とでも言うべき事なのだろう。この二つの考えは
 
北朝鮮に核開発を断念させる」
 
と言う目標は共通と言えるが、そこに至るまでの「手段」は正反対であると言える。
 
だが、「先にアメを与える」手法の何が間違っているのか?と言うと、
 
北朝鮮は約束を守らない」
 
と言う事実が「完全に欠落している」事である。
 
北朝鮮は約束を守らないし、信用ならない。それは今に始まった話ではなく、かつての米朝合意の時点から判りきった事である。それでも「北朝鮮を信じろ」なんて言うのは「世間知らず」か「超弩級の御人好し」である。その時点で「先にアメを与える」手法は「根底から間違っている」訳だが、それが判らない様な阿呆がこの問題に口を挟むのは却って問題の解決を困難にする結果しか生まない。勿論、それは文在寅の事を言う。
 
もっとも北朝鮮から見ても文在寅など「眼中にない」事は明白である。幾ら文在寅が秋次を送っても北朝鮮は最早文在寅を「交渉相手」とは見ていないし、文在寅が自認する「米朝の仲介者」と言う役目も完全に否定していると言って良い。そもそも米朝首脳会談行われている時点でその役目は仮にあったとしても「既に終わっている」と見るよりなく、そこに固執する姿は「道化」そのものである。
 
文在寅が何故そこまで拘るのか?朝鮮日報引用している読売新聞の社説は以下の様に指摘している。
 
 
文在寅北朝鮮政策に異常な執着を見せるのは「総選挙を見据えた有権者へのアピール」だと言うのだ。北朝鮮政策で成果を求めるなら
 
アメリカに全面協力して北朝鮮を経済的に締め上げて交渉の土俵に引きずり出す」
 
と言う選択肢もあるし、寧ろそちらの方が現実的だと言えるが、そういう発想は文在寅には思い浮かばないだろうし、間違いなく実行する事はないだろう。
 
それ以前に文在寅の発想の最大の難関は北朝鮮である。記事にもある様に北朝鮮はこの提案を拒否している。それを踏まえた言動が出来ない、と言う時点で完全にどうかしているとしか思えない。それこそ「文在寅に愚物」と言う何よりの証明なのだが、文在寅には理解出来ないのだろう。
 
いずれにしても「実現可能性ゼロ」にしがみつく姿は滑稽で哀れでしかない。どうせなら韓国メディアもそこを指摘してやれば良いのだが、そこまでは書けないか。だが、それをやってこそ「言論の自由」である。