差別を差別と言えない韓国メディア

※ハッキリと「s韓国で差別を受けている」と言った方が良いのでは?
 
アメリカの駐韓大使、ハリー・ハリス氏が赴任先の韓国で「謂れなき差別」受けている模様だ。しかもそれを「差別」「ヘイトスピーチ」と言わない韓国メディア。この国の「深い病根」垣間見せてくれる様だ。
 
 
写真を見れば一目瞭然だが、ハリス大使は立派な口ひげを蓄えている。それが韓国では
 
「ハリス大使が内政干渉総督のように振る舞う」
 
と、その発言を引き合いに出して非難の対象となっている。日本統治時代の朝鮮総督連想させる、と言うのがその理由らしい。
 
実に馬鹿げた話である。髭を生やすかどうかなど個人の自由でしかない。韓国には「髭を生やす自由」もないのか?また、
 
「韓国は北朝鮮とのいかなる計画も米韓間の実務協議を通じてすべき」
 
と言う記者との懇談会での発言が韓国では「内政干渉」だとか「朝鮮総督なのか?」等と批判されているが、そもそも北朝鮮は国連安保理の制裁対象である。国連安保理決議には国際法上の遵守義務が国連加盟国に発生するのだから、文在寅が如何に北朝鮮との経済協力を模索しようが、「国家主権」を大義名分にした勝手な行動、特に北朝鮮に利益を与える内容のもの(=制裁違反となる可能性が大いにある)は出来よう筈もない。そういう「文在寅の暴走」は国際社会の足並みを乱す結果しか生まないし、それは同時にアメリカのアジア戦略を害する事になる。ハリス大使は韓国で「アメリカの国益を代弁する」役目もあるのだから、そういう観点で「釘を刺す」のは当然である。韓国側の言い分は思い違いも甚だしい。
 
※軍人時代のハリス氏に髭はない。
 
だが、ハリス氏を巡る一連の問題の核心はそこではない。ハリス氏は記者との懇談会で
 
「私が日系米国人という理由で韓国のメディアやソーシャルメディアで非難を受けてきた」
 
「日本とは関係なく、軍人としての経歴、外交官としての人生を区分しようと考え、ひげを生やし始めた」
 
「両国(=日韓)間に存在する歴史的な敵対感は理解するが、私は駐韓日本大使でなく駐韓米国大使」
 
「単に私の出生に歴史を重ねるのは誤り」
 
「私のひげが米韓関係をいかなる形であれ害しているというのなら、それについて私を納得させてほしい。そうすれば剃ってしまう」
 
と発言しているのだが、より問題なのはこちらの方だ。
 
ハリス氏の母親は日本人だと言う。それを理由として「韓国で非難を受けている」と言うならそれは正に「人種差別」そのものである。ハリス氏は「差別」と言う言葉こそ使っていない模様だが、通常の文章読解力があればそうとしか解釈出来ない。記事を書いた中央日報はもとより、引用しているNYタイムズは
 
「日系米国人を駐韓米国大使に任命したのは韓国の人々には国家的自尊心に触れる問題」
 
と書いたと言う。…「日系米国人」と言う本人にはどうしようもない生まれで日系米国人「駐韓大使になれない」とでも言いたいのだろうか?また、。英ガーディアンは
 
「日本統治時代は韓国国内で怒りの源泉」
 
「日本系の出身と共にその時代を思い出させるひげは韓国人を侮辱したと見なされている」
 
としている。
 
※日本統治時代の事を何か調べたのだろうか?
 
ガーディアンは間違いなく「日本統治時代の朝鮮半島の様子」など知らないだろうし、ロクに調べてもいないだろう。残された写真や記録を見れば
 
「韓国人の言う『日帝強占期』など嘘出鱈目」
 
に過ぎない事は明白なのだが。また、
 
「日本系の出身と共にその時代を思い出させるひげは韓国人を侮辱したと見なされている」
 
なんて「韓国人による日本差別」を正当化する表現にしかならない。これが日頃「人種差別」に敏感な筈の欧米メディアの表現かと思うとその偽善ぶりには唖然とする。この様な「日本差別」は今に始まった話ではないが、特に「リベラル」と称する連中の言う事やる事など所詮はこの程度でしかない。その偽善ぶりに騙されると自分自身の人格まで腐る結果となる。読者様諸兄におかれても十分にご注意頂きたい。
 
そしてこの様に明白な差別を「差別」と言えないどころかそれを煽る中央日報も同じ穴の狢でしかない。本当に「良心」があるメディアであれば
 
「私が日系米国人という理由で韓国のメディアやソーシャルメディアで非難を受けてきた」
 
と言うハリス大使の発言の時点で「そこで行われているのは差別」だと気付いて、そういう流れに警鐘を鳴らしている筈である。例えば産経新聞はこの一件を
 
 
と、「苦言を呈した」と言う表現や
 
「ハリス氏の母親が日本人だというだけでも、彼を嫌う理由としては十分だ」
 
と言う韓国人ブロガーの発言を引用する事で記事を読んだ人に対し「それは差別」だと否応なく理解出来る様な構成にしている。産経新聞と違って中央日報の場合は「当事者」目線となるのだから、尚更そういう事が求められる筈だが、そういう意識がないどころか「ハリス大使に対する憎悪」を一層煽る解釈も可能な書き方になっている。所詮は韓国メディアと言うのはその程度のレベルでしかないのだろう。どうあっても「お里が知れる」事しか出来ない様だ。