愚劣なるハンギョレ社説
「(協議で)南北関係の改善に対する米政府の支持の立場を再確認した」
「米韓が南北関係、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着に関して緊密に協力していくということについても合意した」
と、発表。それは
「昨日、ビーガン代表と協議を終えた後、記者団に公開することで合意した」
と、米韓で「内容の発表合意があった」と言う前提のものである。ハンギョレはこれを以て
「対北朝鮮における米韓に温度差がある」
と言う見方否定したい様だ。しかし…
と言う内容だった。要するにこの米朝合意をベースとして、その趣旨に沿う「韓国の対北朝鮮政策」ならアメリカとしても支持する、と言う意味である。合意内容を見れば一目瞭然でその主語は「米朝」であって、韓国ではない。アメリカはあくまでも「北朝鮮問題はアメリカ主導で解決」と考えているのであって、韓国に対しては「アメリカの方針をフォローしてくれる政策」を望んでいるのであって、「韓国主導の対北朝鮮政策」など微塵たりとも求めてはいない。ハンギョレは恰も「韓国主導の政策にアメリカが支持を表明」したかの様な書き方をしているが、それは明らかな「ミスリード」だ。
そもそも現在文在寅が御執心の「金剛山観光事業再開」は国連安保理による対北朝鮮制裁に「抵触しない」と言う解釈だとしても結果的に北朝鮮に多額の外貨を獲得させる結果となる可能性がある。それは「制裁の抜け道」を作るのと同義で、当然「制裁骨抜きにする」のだから現在行われている「北朝鮮制裁措置」趣旨に沿わない事は明白である。そしてその制裁はアメリカ主導なのだから、そうなる事が判っていながらアメリカその様な政策を喜ぶ筈がない事は論を待たない。ハンギョレは
〈口では「南北関係の改善(への支持)」を謳いながらも、実際には「対北朝鮮制裁」の原則を掲げ、韓国政府の努力にブレーキをかけたケースが少なくなかった。〉
等と言うが、アメリカがその様な言動をするのは
「事象の全体像を捉えていない、若しくは都合の悪い部分を意図的にカット」
文在寅は自分自身を「米朝間の仲介者」と称しているが、例えそんな役目が期待されていたとしても、上記の写真の様にアメリカ大統領が38度線を北側に踏み越えた時点でその役目は終わっている。成果の問題はさておき、米朝間のホットラインは首脳会談行われた時点でその存在が公表されていないだけで「既に存在している」考えるのは自然な流れであろう。だとすれば文在寅でなくても「仲介者」など最早不要である事は問うまでもない。いや、それが文在寅であれば「尚更」事であろう。文在寅に対するトランプ大統領や北朝鮮の言動を見ればそれは明らかであろう。
文在寅やハンギョレにはその意味は判らない様だ。と言うか判っているなら最初からこんな事は言わないし、思う事もないだろう。しかもそれらの考えは当の北朝鮮は完全否定している。相手が拒否する考えに拘って物事が進展するどうして考えられるのか?その時点で話にならない。だからこの連中の考えは「愚劣を極めている」と言えるのである。