愚劣なるハンギョレ社説

※だが韓国が関与する余地はない。
 
文在寅ヨイショ」韓国メディアであるハンギョレが珍妙社説を掲載していた。一言で言うなら
 
アメリカは韓国の『南北関係改善の支持』行動で示せ」
 
と言うタイトル通りの内容なのだが、その内容は実に愚劣を極めていると言えるだろう。
 
 
朝鮮半島平和交渉本部長のイ・ドフンなる人物が訪米し、ビーガン米国務副長官兼北朝鮮政策特別代表と「北朝鮮核問題首席代表協議」を行っていたらしい。その中でイ・ドフンは
 
「(協議で)南北関係の改善に対する米政府の支持の立場を再確認した」
 
「米韓が南北関係、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和の定着に関して緊密に協力していくということについても合意した」
 
と、発表。それは
 
「昨日、ビーガン代表と協議を終えた後、記者団に公開することで合意した」
 
と、米韓で「内容の発表合意があった」と言う前提のものである。ハンギョレはこれを以て
 
「対北朝鮮における米韓に温度差がある」
 
と言う見方否定したい様だ。しかし…
 
同じハンギョレ別記事だが、国務省モーガン・オータガス報道官は17日に「ボイス・オブ・アメリカ」とのインタビューで
 
「米国は韓国や日本、または誰であれ、北朝鮮シンガポール首脳会談での約束を実行に移すように肯定的に貢献することをいつでも歓迎する」
 
と言うコメントを紹介している。この発言がアメリカ政府の公式立場だとすればハンギョレの主張とは「温度差がある」事は否定できない。
 
ここで言う「シンガポールでの米朝合意」とは
 
※韓国には言及なし。
 
と言う内容だった。要するにこの米朝合意をベースとして、その趣旨に沿う「韓国の対北朝鮮政策」ならアメリカとしても支持する、と言う意味である。合意内容を見れば一目瞭然でその主語は「米朝」であって、韓国ではない。アメリカはあくまでも「北朝鮮問題はアメリカ主導で解決」と考えているのであって、韓国に対しては「アメリカの方針をフォローしてくれる政策」を望んでいるのであって、「韓国主導の対北朝鮮政策」など微塵たりとも求めてはいない。ハンギョレは恰も「韓国主導の政策にアメリカが支持を表明」したかの様な書き方をしているが、それは明らかな「ミスリード」だ。
 
そもそも現在文在寅が御執心の「金剛山観光事業再開」は国連安保理による対北朝鮮制裁に「抵触しない」と言う解釈だとしても結果的に北朝鮮に多額の外貨を獲得させる結果となる可能性がある。それは「制裁の抜け道」を作るのと同義で、当然「制裁骨抜きにする」のだから現在行われている「北朝鮮制裁措置」趣旨に沿わない事は明白である。そしてその制裁はアメリカ主導なのだから、そうなる事が判っていながらアメリカその様な政策を喜ぶ筈がない事は論を待たない。ハンギョレ
 
口では「南北関係の改善(への支持)」を謳いながらも、実際には「対北朝鮮制裁」の原則を掲げ、韓国政府の努力にブレーキをかけたケースが少なくなかった。〉
 
等と言うが、アメリカがその様な言動をするのは
 
北朝鮮問題はアメリカ主導で解決」
 
と言うアメリカの方針に反する真似を韓国側が仕出かそうとするからである。その前提を無視しているからハンギョレの様な事が言えるのであって、それは当然ながら
 
「事象の全体像を捉えていない、若しくは都合の悪い部分を意図的にカット」
 
と言う裏返しとなる。典型的な「フェイクニュース作成法」言い換えても差し支えないレベルで、そういう意味ではこの社説、「フェイクニュース」に分類する事も可能だと言えるだろう。
 
※韓国の役目はこの瞬間に終わっている。
 
文在寅は自分自身を「米朝間の仲介者」と称しているが、例えそんな役目が期待されていたとしても、上記の写真の様にアメリカ大統領が38度線を北側に踏み越えた時点でその役目は終わっている。成果の問題はさておき、米朝間のホットラインは首脳会談行われた時点でその存在が公表されていないだけで「既に存在している」考えるのは自然な流れであろう。だとすれば文在寅でなくても「仲介者」など最早不要である事は問うまでもない。いや、それが文在寅であれば「尚更」事であろう。文在寅に対するトランプ大統領北朝鮮の言動を見ればそれは明らかであろう。
 
文在寅ハンギョレにはその意味は判らない様だ。と言うか判っているなら最初からこんな事は言わないし、思う事もないだろう。しかもそれらの考えは当の北朝鮮は完全否定している。相手が拒否する考えに拘って物事が進展するどうして考えられるのか?その時点で話にならない。だからこの連中の考えは「愚劣を極めている」と言えるのである。