EUでもウイルス感染が急速に拡大

※ここから3日で急速に欧州では感染者数が激増。
 
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス。欧州に目を向けるとあっという間にフランスでも感染者数1000人を越える事態となっている。と言うか欧州での感染者数の激増ぶりは他人事として見ていられない。一歩間違えれば日本でも同じ様な事態に陥るのだから「対岸の火事」では済まされない。
 
 
この記事の時点で既にイタリアは感染者数7千人越え、ドイツでもこの記事が出てすぐに千人越えアメリカでも500人越え、と感染者数が激増している。そんな中でも特筆すべきはフィリピンで、感染者10人で緊急事態宣言、と神速の対応を見せた。その過激な言動ばかりクローズアップされるドゥテルテ大統領だが、他国の状況をよく見ていると言えるし、判断力は素晴らしいものがあると言うべきであろう。何だかんだ言ってもフィリピン国民から高い支持を得ている訳だ。
 
※素晴らしい対応を見せている。
 
一方日本では7日時点で325人が回復して退院、また重症状態から中程度に改善している人も20人程度いると国会で安倍首相が明らかにした。安倍首相が言及した様にマスコミと言うのはこういう事は中々報道しない。政治家から指摘される様ではマスコミの言う「権力の監視」などとんだお笑い草だが、マスコミと言うのは「そういう自覚も持てない程度の存在」でしかないのだろう。自分達の言う「監視するべき対象」から「監視されている」のでは本末転倒なのだが。
 
※実はやる事はやっていたのであろう。
 
さて、今回のテーマである欧州だが、EUの制度が仇になってしまった側面があるのではないか?とも思える。何せEUは一度域内に入ってしまえば国境の移動は自由だ。それがこの様な急速な感染拡大に繋がってしまったのではないだろうか?
 
また、フランスでは屋内イベントの禁止対象を「5000人以上」から「1000人以上」に厳格化、ドイツでも「参加者1000人以上のイベントの開催自粛要請」を行ったそうだが、日本ではその10分の1の参加者で行われたイベントが感染拡大の温床となってしまった。散々こき下ろしげおきながら何ら教訓になっていないらしい。それではこの様な急速な感染拡大は必然の結果であろう。
 
だが、これらの結果は一方間違えれば日本でも同じ様な事態になっていた可能性が高いものばかりだ。欧州での感染例を見れば判る様に、このウイルス、感染拡大のスピードは相当なものだ。それに比べて日本での感染者数拡大ペースがここまで酷くないのは政府の対応の結果、と言う側面も多少はあるのだろう。それはそれで評価しても良いのだろう。
 
いずれにせよ、日本はEUからの入国も早急に規制しないと今までの努力が水の泡となる危険がある事に変わりはない。決して「対岸の火事」ではないのだ。政府には先手を打った対応をして貰いたいものである。