安倍首相の会見の意味

※我々一人一人の行動も問われている。
 
安倍首相が会見を行い、現在の日本における新型コロナウイルスの感染状況を
 
「ギリギリ持ちこたえている」
 
「緊急事態宣言を出す段階ではないが、気を緩めると感染が急拡大してもおかしくない瀬戸際の状況」
 
と言う認識を示した。政府の対応に乗っかるだけではなく、我々国民一人一人行動が感染拡大防止鍵を握ると言っても過言ではないだろう。
 
 
安倍首相は会見でこの様に述べたが、
 
※その間にも感染者は増加する一方。
 
この様に安倍首相が会見しているそばから「集団感染のバッドニュース」が入って来ているのが残念ながら現状である。流石にこれだけの猛威を奮うウイルスに興味本位で感染しよう、なんて奇特な人はまず居るまい。相手が目に見えないだけにどんなに気を付けていても自分が知らない間に感染している、なんて事態はあり得るし、万が一感染してしまえば自身の生命はもとより、家族や同僚、友人はじめ、その場にいた無関係な人まで感染させかねない。
 
「集団感染の最初の一人」
 
になってしまう危険性は誰にでもある、と言う認識は必要であり、それを踏まえた一人一人の行動の積み重ねが
 
「感染拡大防止」
 
の一歩となるのだと言える。勿論人一人に出来る事、と言うのはたかが知れているかも知れないが、重要なのはその「積み重ね」だと言える。
 
※こういう時には「基本に忠実」が重要。
 
例えば上記の画像にある事は誰にでも出来るであろう。決して困難な事ではないし、小さな事だが、こういう時はそれらの積み重ねがモノを言う事もある。また、相手が「ウイルス」である以上、「宿主」の存在は必須である。今回の新型コロナウイルスも例外ではなく、「人から人」へ感染する事でウイルスは新たな宿主に寄生する。従って用事もないのに人混みのある場所へ行く、もっと言ってしまえば「不要不急の外出」を避けるだけでも「感染リスクを下げる」と言う事に「一定の理」があるのだ。言うまでもなくこの様な時に「大人数で飲み会を決行してバカ騒ぎ」など、もっての他である。…だからと言って外食をするな、とまでは言わないが。要するに「時と場合」考える必要がある、と言う事だ。
 
※具体策を早急に出す必要はあるだろう。
 
また、こんなウイルス世界中で蔓延すればどうやったって経済への悪影響は否応なく起こる。そこに「安倍首相の経済政策の是非」など一切関係ない。必要なのは
 
「これからどうするか?」
 
であり、それを考える事が出来ない様な政党や政治家は不要である。安倍首相は
 
「緊急経済対策の策定と補正予算作成の指示」
 
を表明し、また
 
「その規模はリーマン時以上」
 
「(条件付き)現金給付を行いたい」
 
と、会見で述べたが、それだけではイマイチ具体性に欠ける。だが、それらの対策を打ち出すには予算が必要であり、それはこれから国会で議論し、決定しない事にはやりようがない。その意味では例えば法律と同様の効果がある「大統領令」を出して即応出来るアメリカとは政治のシステムが異なる故、致し方ない部分はある。こういう事には「思想の右や左」とか「アベ政治を許す許さない」など関係ない。正に「挙国一致」求められる案件であり、間違っても「森友」など優先する場面ではない事は論を待たない。それが出来ない政党や政治家は「黙っている」事がこの場で出来る唯一の「政治貢献」である。その意味では野党の姿勢も問われる事になるのだ。
 
また、これ以上感染が拡大する事態になれば「緊急事態宣言」も現実味を帯びてくる。勿論大事なのは
 
「感染拡大を防止する」
「人的被害を最小限に食い止める」
「国としての秩序を守る」
 
事が挙げられる。この期に及んで「個人の自由」を優先しよう、なんて考えるのは愚の骨頂。あくまでそれを優先したいと言うなら「ウイルスに感染する自由」でも標榜して自身がウイルスに感染すれば良い。そうなって初めて「自分の主張の愚劣さ」に気付いても遅い。あくまで「最悪の事態を避ける為」行動や措置が必要なのである。
 
※また感染すると嗅覚や味覚が失われるとか?
 
また、最近「感染すると嗅覚や味覚が失われる」事例が報告されている。それらの感覚に注意していれば自身の感染の有無に一定の目処を立てられるが、このウイルス、感染しても「無症状」と言う事も多いので一層質が悪い。いずれにしても「絶対に感染しない」と言う保証はないが、「感染リスクを避ける」行動はあるのだから、それを一つ一つ実践していくよりない。そういう意味では「緊急事態宣言」を出す事態になるかどうかは我々一人一人行動にかかっている、と言う事も出来るのである。読者様諸兄にもより一層の注意をして頂きたいものである