文在寅が五輪訪日に拘る理由

 

※つーか来なくていい。
 
東京オリンピック開催まで一週間を切った。コロナ禍のせいで無観客、各国首脳の来日も多くが見合せになるなど異例づくめのオリンピックになりそうだ。それでも大会が開かれる事に変わりはないし、基本的には皆同じ条件ではあるので、参加する選手には全力で頑張って貰いたいとは思う。
 
さて「オリンピックに合わせた首脳外交」と言う観点では
 
文在寅の訪日なるか」
 
が最大の注目点であるかの様に報道されているが、結論から言ってしまえば
 
「来る必要なし」
 
ついでに
 
「お呼びでない」
 
が日本国民の総意であろう。
 

 

 

韓国はこの文在寅の訪日に「具体的成果のある事」を前提としている。
 
①所謂慰安婦、所謂徴用工問題の解決
福島第一原発処理水海洋放出問題
③日本の韓国への戦略物資輸出管理体制見直しの撤回
 
がそれらしい。だったら首脳会談には及ばない。「来日の必要なし」で話は終わる。
 
※それが判るなら文在寅じゃない。
 
①は「韓国が国際法や国としての約束を如何に遵守するのか?」と言うテーマなので日本が妥協する要素は最初から皆無だ。②は国際基準に沿っているのは明示されているし、イキナリ公海に放出する訳でもない。一義的には「日本の領域内」での話で韓国に特段の配慮など最初から必要ないのは明白だ。IAEAが「問題なし」と言えばそこまでの話となる。
 
問題は③で、冒頭画像にもある様に「日本が輸出管理体制見直しの変更」と引き換えに韓国が
「GSOMIAの安定運用を約束」と言う条件での事前折衝がされている、と言う報道もあるが、こんなバカな話はない。そもそも日本がこの措置に出たのは「韓国が信用出来ないから」であり、韓国がその信用を「どう回復したのか?」は誰も知らない。またGSOMIAは韓国にとっては安全保障上実質必須だが、日本は韓国とのGSOMIAなどなくても困らない。つまり「GSOMIAの安定した継続」は韓国に一方的に利益がある、と言う類の話なのである。従って冒頭画像の様な条件は
 
「事実上日本の全面譲歩」
 
でしかない。こんなバカな話はない、と言うのはそういう意味である。まぁ、そもそもこれだけの懸案を作っておきながら
 
「首脳会談を開いて首脳の合意で事態打開を図る」
 
時点で文在寅の認識は根底から間違っているのだが。
 
※追い詰められているのはコイツ。
 
韓国がこのタイミングでの日韓首脳会談に拘るのは
 
「そうしなければならない」
 
理由があるからである。だが、①②はどちらかと言うと
 
「日本から譲歩を勝ち取った」
 
と言うパフォーマンスの為のものだろう。だからハードルを下げられた。③が韓国の本命、これがかなり効いているから韓国はこのタイミングでの首脳会談に拘るのだ。裏を返せばそういう韓国の理由は
 
「日本が措置を元に戻さない」
 
理由となる。従って日本は現状の韓国に対する輸出管理体制を維持しておけば外交戦で負ける要素はない。決して手放してはならないアドバンテージなのである。
 
だが、考え様によってはこれをエサに奴を来日させ、15分程度の会談に留めて土産に
 
「輸出管理体制について協議の場を設ける」
 
と言うのを持たせてやり、協議では
 
「現状維持」
 
と言う結論ありきで協議に臨んで奴の顔を潰すのも一案であろう。それを「冷遇」と言われればその通りだが、奴が日本にした無礼に比べれば利息にも満たない。そういう作戦を菅首相は出来るのか?事前準備の手間を考えると文在寅訪日の可否は正に「限界ギリギリ」である。その結末は見物であると言えるだろう。