海外メディアが教えてくれる「日本の日常」の物凄さ
※特別な事をしなくても「お・も・て・な・し」だったのか?
東京オリンピックで日本選手団が獲得した金メダルは既に17個と過去最多を更新した。まだまだメダル獲得の期待出来る競技はあるだけに競技面だけで言うなら万々歳であろう。コロナ禍で無観客開催なのが惜しまれる。
そんな東京オリンピックではあるが、選手や関係者以外にも海外からの取材陣は1万6千人にも及ぶと言う。流石にコロナ禍で彼らの行動範囲にも制限があり、日本の名所や魅力を海外に伝えるには不十分、と思いきや、彼らにとっては日本で摂る食事だけでも斬新で、SNSで発信するネタとしては十分過ぎるものだったらしい。それらは我々日本人にとっては「日常生活の一つ」でしかないものでも「外国人から見たらここまで斬新に感じるものなのか!?」と思ってしまうが、考えようによってはこれ、誘致の際に言った「お・も・て・な・し」は実は我々の当たり前の行動に含まれていた、と言えてしまうのではないだろうか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c0a78c69e5f789357fba8748f3d32c0149983e9
他国からオリンピック関連で来日した外国人が日本での食事やサービスに感嘆する、と言った内容の記事は多数出ており、全て紹介、とは流石にいかないが、その多くが「日本ではありきたり」なものである事に驚かされる。
カナダのCBC記者がセブンイレブンを気に入った、と言う話は上記読売新聞記事でも紹介されているが、日本人からすればセブンイレブンは東京に居れば地図やナビ無しで適当に歩いてもまず間違いなく辿り着ける程ありきたりだし、そのセブンイレブンが24時間営業、と言うのも当たり前にしか思わないだろう。コンビニ業界にも変化が見られつつあるが、それでも現状は
「深夜閉店しているコンビニはレア」
と、言うのが日本人ではデフォルトの意識だろう。
この記者が紹介しているセブンイレブンの惣菜もオリンピック会場付近店舗限定商品、ではなく、我々もその気になればいつでも近くのセブンイレブンで容易に買う事が出来る商品であろう。我々にとっては「いつも通り」であっても初めて日本に来た外国人からすれば「驚き」と言うのは良く考えると実は物凄い事である。特別な事をしなくても「お・も・て・な・し」が実践出来ているのだから。
また、取材に来た彼らも行動に制限がある為、限られた情報しか発信出来ないにも関わらず「日常」が十分ネタに出来る、と言うのもとんでもない事である。これが「当たり前」になっている日本人が世界で一番それを理解していないのである。こういう話は我々にも新たな視点を与えてくれる。
こういう自国を誇りに思えない、と言うのはどうかしているとしか思えない。日本人は自国の魅力を再発見して世界に発信する努力をもっとするべきである。コロナ禍、と言うハンデがあってもこれなのだから。