意外だったオリンピック後の世論調査結果

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※終わり良ければ全て良し。

東京オリンピックが閉幕した。開幕前はコロナ禍、緊急事態宣言など、開催を不安視する声も多く、異例の「無観客開催」となってしまったが、それでも日本選手の活躍が目立った為、日本人としてはそういった不安を吹き飛ばす結果にはなったのではないだろうか?読売新聞の世論調査もそんな雰囲気を裏付ける様な結果になっていた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c436da6b3f8677369becb97ae31c14588a2e01ad

読売新聞によると

「オリンピックを開催して良かったか?」

・良かった64%
・良くなかった28%

と、「オリンピック開催に徹頭徹尾反対」と言うのは3割にも満たない少数意見だった模様だ。

また、「中止すべきだった」と言う回答は25%で、開催前の41%から大きく減少した。

オリンピックがコロナ禍に何処まで影響したか?確かに来日時点で陽性だった選手や関係者がいたり、来日後しばらくして感染が発覚した人もいた。だが、東京の感染者数を見ると、その多さはオリンピック開催による海外からの「人の流入」では説明しきれない。選手や関係者と外部の接触(漏れがあったが)が制限されていた事を考えると疑うべきは潜伏期間から逆算した直前の東京都民の行動ではないだろうか?検証もせずに何でもオリンピックのせいにするのはお門違いである。

東京オリンピックが「成功したのか?」と言われると微妙な部分はあるが、競技開催自体は「成功」と言えるのではないだろうか?確かに無観客開催で「興行」としては失敗どころかそもそも「興行として成立していない」のだから評価外だが、オリンピックは「興行の為だけではない」と言うならコロナ禍のせいとは言え、原点に立ち戻るきっかけを与えられたのではないか?そういう意味では「開催した意味はあった」と言えるだろう。

次の夏期オリンピックはパリ。それまでにコロナ禍が終わっていれば良いが、そうでなければまたもや難しい判断を迫られる。独自の対策を立てても否応なしに東京のそれと比較されるだろうし、失敗すれば大変な事になる。パリにも東京での成果や失敗、教訓は伝えなくてはならない。そういう意味では「オリンピックはまだ終わっていない」とも言える。