凶悪なλ型ウイルスは日本に上陸していた

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※これは大変。

新型コロナウイルスの変異種でペルーで最初に発生したと言われる「λ型」、高い致死率とこれまでのワクチンが余り有効ではない、と言う厄介極まりない代物だが、そいつがとうとう日本にも来てしまったらしい。オリンピック関係者にそのλ型に感染していた人がいたらしい。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c0c77b803debe5d1e470c4cd956ca888b7f17801

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※国内初のλ型感染の概要。

このλ型、昨年8月の段階でペルーで確認されていたらしい。既に30以上の国に拡散しており、前述した様に致死率が高く、これまでのワクチンも有効性が低い、と凶悪な仕様となっている。

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※変異の起こる仕組み。

そもそも「なんでこんなに変異種が多発するのか?」と言う疑問を抱く方もいるだろう。基本的にウイルスは通常の生物と違ってDNAではなくRNAを遺伝子としている。DNAは2本の鎖が螺旋状に絡み合った形だが、RNAは「単なる1本鎖」で複製される際、複製ミスが起こりやすい。DNAでは2本鎖の同じ場所を完全に断ち切らない限りそういう事は起こらないが、RNAは1ヵ所断ち切るだけで簡単に違う遺伝情報の「別物」のRNAになってしまう。これがウイルスに頻繁に変異種が発生する理由である。

このλ型に感染するとこれまでの種に見られた「味覚や嗅覚が働かない」と言った症状はなく、「頭痛」から入る事が多いらしい。初期症状からして従来の種とは違う、との事なので風邪と混同すると致死性の高さ故、大変な事になる。素人判断は禁物である。

こうなってしまうと最悪ウイルスの変異具合によっては政府の対策が(現在機能しているかはさておき)「振り出しに戻る」的な結果にもなりかねない。だが、我々一般国民の出来る事、と言うのはたかが知れている。

・うがいや手洗いの徹底
・マスクを着用してリスクを軽減する
・感染リスクの高い行動はしない

と、言った程度の事しかない。また、我々一人一人が「何が感染リスクの高い行動なのか」を理解していなければ意味はないし、政府も知事も伊達や酔狂でモノを言っている訳ではない。これは菅首相を支持するか否かとは別次元の問題である。立憲民主党共産党が与党になったらその瞬間に全ウイルスが死滅するのか?そんな事は絶対にない。

必要なのは「新たな方針」である。今更「水際対策」に力を入れてもウイルスは既に蔓延している。新たな変異種を防ぐ意味しか持たない。必要なのは「如何に治療するか?」ではないだろうか?日本の製薬企業がコロナ治療薬の開発を既にしていると言う。そういう分野に協力して「感染してもすぐに治療薬を使えば大丈夫」と言った体制を作る事も重要ではあるまいか?少なくとも従来からの対策に固執したり、批判するしか能がない連中の言う事がアテにならない事だけは確かであろう。