木下富美子を除名出来ない訳

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※説明責任も果たさない卑怯者。

選挙期間中に無免許運転をやらかした上に事故を起こし、しかも当て逃げした事を隠蔽して東京都議に当選した木下富美子。事件発覚以来雲隠れしたままだが、書類送検され、起訴を求める警察の意見書が付いた事から

「起訴→有罪」

は既定路線と言える。だが、コイツは雲隠れしたままでも都議として「何も仕事をしていない」にも関わらず歳費だけは他の都議同様に支払われる。…理不尽な話だ。当然ながらこんな輩は「都議に相応しくない」と、辞職勧告決議案が採択されたが、法的拘束力がないので本人は知らん顔、都民は愚弄されっ放しである。

そんな木下富美子に対して月末の都議会て二度目の「辞職勧告決議案」が採択されると言う。同一議員が同一任期内に同一理由で二度も辞職勧告決議案を採択されると言うだけで前代未聞だが、それでも都議会の対応は「甘い」と言うよりない。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f9e98d0ff05254f74112484f0ef0f5ba8d1860a1

都議会が木下富美子を除名出来るのか否か?と聞かれれば答えは

「手段はある」

となる。地方自治法135条にその規定はある。

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※即刻実行しろ都議会。

規定に従えば「都議会定数の八分の一以上の議員によって」「木下富美子除名決議案」を発議し、それが「都議会定数の三分の二以上出席の議会で」「その四分の三以上の賛成」があれば木下富美子を除名出来る。…さっさとそうしないか都議会!

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※残念だがそれが現実。

木下富美子の犯行の悪質さは明白、奴を庇う論説など見た試しもない。勿論都民全員が「木下富美子は都議に相応しくない」と考えていると言っても過言ではない。都議会での辞職勧告決議案は「全会一致で」可決された。これで木下富美子を除名させられない事情でもあると言うのか?

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※都議会が木下富美子を除名出来ない訳。

実は都議会が木下富美子を即座に除名しないのには理由がある。それは

「繰り上げ当選」

選挙日から3ヵ月以内に議員が辞職するなどして欠員が出た場合、次点だった候補の繰り上げ当選となる。木下富美子の出馬した板橋区の場合、ここで奴を除名すると自民党候補が繰り上げ当選となる。ここで自民党が棚ぼたの1議席を貰っても都議会全体の勢力に影響などないに等しいが、立憲共産などの有象無象はともかく、都民ファーストとしては自民党との議席数の差が1か2、と言うのは大きな違いがある。従って無意味なのを辞職勧告決議案で時間を稼いで承知で10月4日までは奴に「都議で居て貰わないと」補欠選挙議席を取り返すチャンスすらなくなるのだ。で、あれば都民ファーストは「看板に偽りあり」の偽善政党だと言う事になる。「木下富美子は都議に相応しくない」と言う都民の声に応えず、自分達の党利党略を優先する姿の何処が「都民ファースト」なのだと言うのか?

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※そんな事はないと思いたいが…

木下富美子の事件が明るみになり、都民ファーストは即座に奴を除名した。だが、その時点で

「木下富美子の議員辞職は不可避」

と判断して尚、除名は表向きに過ぎず、都民ファーストが奴を未だにコントロールしているとすれば奴の「雲隠れ」の理由も説明が付く。この場合、都民ファーストが木下富美子に求める事は「手段を問わず3ヶ月時間を稼ぐ」事だけだ。辞職勧告決議案は出しても賛成しても本人が無視すれば無意味だから反対しなくても良い。世間の批判は木下富美子が受けるべきものだから都民ファーストは庇う真似さえしなければ挽回のチャンスはある。最初から補欠選挙を想定してこういう事態を「作り出していた」のであれば都民ファースト全員同罪だと言える。都政の最大の癌はコイツ等になる。

…流石にそんな真似はしていないと思いたい。が、そうでないなら都民ファーストは木下富美子を除名するのに反対する理由はない筈だ。「看板に偽りなし」なら真っ先に除名に賛同して貰いたい。その意味で「木下富美子除名決議案」は都政の闇を探る試金石になり得る。出してくれる政党はないものか?