「民主党」の名前は何処へ行く?

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※「本家」民主党などどうでもいい。

比例代表の投票の際、政党名を「略称」で書いて投票しても有効で、投票の際に略称は勿論確認出来る。今回の総選挙、国民民主党立憲民主党、共に略称を「民主党」にした為、開票や集計で混乱があった様だ。略称「民主党」について国民民主党立憲民主党で協議する、との事だが、「民主党」の略称を持つ事の意義とマイナス面、どちらが大きいのだろうか?

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https://news.yahoo.co.jp/articles/fb46d1b657852a7e0e3f9b80afc42fd342c946e3

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※そうでなければ毎回選挙で混乱する。

この様に「民主党」とだけ書かれた比例票は国民民主党なのか、立憲民主党なのか判断出来ない。こういう場合は「案分」と言って得票数の割合に応じて配分される。例えば同数なら等分、立憲が国民の倍の得票数だったら立憲2国民1、と言った具合だ。

そもそもなんでこんな事になったのか?と言うと略称は中央選挙管理会に届け出るが、複数の政党で略称が被ろうが、中央選挙管理会は届け出られた略称に異議を唱える事が出来ず、そのまま受理する規定になっているらしい。こういう事もあり得るのだから、こういう場合は異議を唱える事が出来る様に規則を改正しては道内か?実際「案分」の為に余計な手間がかかったのは事実なのだから。

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※原因は中央選挙管理会にあった。

玉木雄一郎

「両党で話し合い、有権者から明確な判別がつくよう変える必要がある。混乱はない方が良く、ぜひ見直したい」

「我々は一貫して『民主党』」

と述べたが、立憲民主党はどうするつもりなのだろうか?19年7月の参院選で旧立憲は略称「りっけん」を使用したが、今回は「民主党」と一貫性がない。どちらが「民主党の正当後継政党」か?なんて問題はどうでも良いが、有権者の意思を正確に反映させ、開票集計を混乱させない配慮はあって然るべきである。規則をどうにかすべきなのは言うまでもないが、

「不都合でも規則の中で出来る事は自らやる」

努力は必要だ。それを打ち出した玉木雄一郎の姿勢は評価出来るだろう。

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※でも結果は得票に繋がるとは限らない。

問題は「民主党」の略称を得る事がプラスなのかマイナスなのか?と言う事。10年以上経っても民主党政権への悪いイメージは国民から払拭されていない。立憲民主党が旧態依然のバカな真似ばかりしているから何時まで経っても国民のマイナスイメージが残り続けるのだ。そういう意味では国民民主党は「民主党の正当後継政党」なんて「名」は立憲にくれてやってでも「国民の支持」と言う「実」を取った方が良い。折角総選挙で議席を増やし、「国賊野党」の枠組みから離脱し、独自路線を歩もうとしているのだ。「民主党」の後継なんて重荷になるだけだ。勿論政治家としての理念や拘りはあって当然だが、そこに拘り過ぎて大局を見失うのではやはり政治家としての資質に疑問符を付けられる。難しい判断かも知れないが立憲民主党より国民民主党の方が数段まともでまだ期待は持てる。玉木雄一郎には賢明な判断をして貰いたいものだ。今はまだ立憲民主党に及ばない部分も多いが、今の路線を継続していればいずれ立憲を逆転出来る日も来るかも知れない。自らそれに水を差す真似だけはしてはならない。その意味では「民主党」の名がどちらへ行くのかは見物である。