「北京へのオミクロン株侵入」の原因に情報操作を仕掛ける支那

 

※証拠はあるのか?
 
北京オリンピックを目前にして北京でもオミクロン株が確認された。だが感染が確認された人は北京市内から直近の2週間出ておらず、かつ感染者や感染が疑われる人との接触もなかった、との事で感染経路が謎だったのだが、支那当局は
 
「カナダから当該女性に送られた国際郵便物からオミクロン株が検出された」
 
とし、あたかもカナダのせいであるかの様な主張をしだした。勿論カナダは全面的に否定しているが、果たして真相は?
 

 

 

 

 
※証拠を添えなければ憶測の域を出ない。
 
オミクロン株に限らずこのコロナウイルスは紙の上でも暫くは生存可能である事は既に知られている。日本でもお札で数日生存していた事は確認されているので、オミクロン株が郵便物の表明に付着したまま北京に配達され、受取人が感染する事は理論上はあり得る。…あくまで理論上は、だが。
 
※現実を見れば可能性は低い。
 
実際には当該郵便物はカナダから北京に直行したのではなく、アメリカ→香港と経由して北京に届いた事が明らかになっている。直行便なら兎も角、アメリカも香港もオミクロン株は出ている。郵便物の表面にオミクロン株が付着していた事を証明出来たとしてもそれが「いつ、どこで」なのかまで判らなければ郵便物のせいには出来ない。郵便物から感染したのではなく、感染者が発覚前に郵便物に触れた為にオミクロン株が付着していた可能性だってあるのだから。
 
※他の可能性だってある。
 
そもそもカナダからアメリカ、香港を経由して北京に到着したならそれなりの時間がかかるのは当然で、それだけの時間、郵便物に付着したオミクロン株が生きているなんて証明は出来ているのか?また、途中の何処かで付着した可能性だってある。アメリカも香港も既にオミクロン株は確認されている。また、北京での初の感染者が郵便物に付着したオミクロン株から感染したのであればそれを配達した配達員も感染した可能性はある。少なくとも濃厚接触者である可能性は考慮しなくてはならないだろう。仮に配達員がこの郵便物が原因で感染したとすればこの配達員が以後配達した郵便物全てを疑わなくてはならないし、それを受け取った人も当然そうなる。更に質の悪い事にオミクロン株は潜伏期間が従来株より短く、無症状のケースも多いと言う。従って支那当局が言う様に「郵便物が原因でオミクロン株が北京に侵入した」のであれば既にオミクロン株は北京に蔓延しており、検査が追い付いていない、正確な数字を隠蔽している、と言った理由で実態が判らないだけ、なんて事も有り得るのだ。
 
支那の情報操作、と言うのが真相か。
 
従って北京に到着したカナダからの郵便物にオミクロン株が付着していたからと言っても「カナダから感染させられた」と言うロジックは成立しない。支那当局がこのタイミングでこんな事を言い出したのはオリンピック開催中に北京で感染爆発が起きた際の逃げ道作り、と言う指摘もあるが正にその通りだろう。つまり、「最初の一人」は「透明な情報公開」をアピールする為であり、実際には既にオミクロン株はそれなりに北京に蔓延しており、オリンピックどころではないのだろうが、眼前に迫っているのと如何なる理由であれ、中止若しくは延期では習近平の面子が立たない。また、オリンピック直後に北京で感染爆発、としておけば如何にも外国から持ち込まれたかの如く主張する事も出来る。今支那当局がやっているのはその伏線作りである。カナダは勿論騙されてなどいないが、我々も同様に支那の情報操作に踊らされてはならないのである。