トンガに救援物資を届けた自衛隊への歓迎が物凄かった件

 
 

※被災している最中にこの様な横断幕を作ってくれるとは…
 
海底火山の噴火で大きな被害を受けたトンガ。オーストラリアやニュージーランドに続いて日本も自衛隊を派遣して必要な物質の援助に乗り出している。航空自衛隊のc-130輸送機がまず飲料水3万トン等を支援し、それらは既にトンガに到着した模様だが、その時のトンガ側の歓迎ぶりが凄い。我々が思っている以上の深刻な被害を受けているにも関わらずこの様な歓迎ぶりではこちらが恐縮してしまう。マスコミは「自衛隊が支援物資を届けた」事は報じてもトンガ側の反応については触れそうもないので「是非とも掲載しておくべき」だと言えるだろう。
 
※全国民の8割が被害を受けるとは…
 
例の海底火山の噴火でトンガでは国民の8割が何らかの被害を受けたと言う。小さな島国で人口も多くない国とは言え、尋常ではない被害状況なのは明白である。火山灰によって通信網も遮断され、被害全容が中々掴み辛い中ではあるが、最も必要な物として「飲料水」があった。だから自衛隊は輸送機で飲料水3万トンを真っ先に届けた。トンガではフアカヴァメイリク首相以下、閣僚がズラリと並んでそれを出迎えてくれた上、日の丸を持って「ありがとう日本」と両国の国旗が描かれた横断幕を作ってくれた。深刻な被害を受けている最中、何処からそれを用意した?なんて言わない。それだけでも十分過ぎる程トンガの人々の気持ちは伝わる。心と心でしっかりと繋がる事が出来ると言う何よりの証明である。
 

防衛省統合幕僚監部Twitterより。

 

火山灰が如何に凶悪な存在であるかは以下の記事で触れている。参考にして頂ければ幸いだが、

 

 

 

 

火山灰の降灰、と言うのは積雪とは訳が違う。同じ数cmでも雪とは比べ物にならない凶悪さを誇るのが火山灰なのだ。そんな中では支援物資を届ける事すら実は我々が思っている以上に難しい任務なのだが、 それを感じさせない自衛隊のスキルも実は物凄い物なのである。何処ぞの国の様に「支援した事」を誇るのではなく、困難な状況下でもそれを感じさせずにさらりとやっている自衛隊のスキルも日本国民として誇りに思うべき事である。こうして日本のみならず他国の人々の助けにもなっている自衛隊憲法でキチンとした地位を保障するのは当然の事ではあるまいか?憲法を改正して自衛隊を「国防軍」として明記するのは当然の事だと言える。

 

勿論これだけではない。輸送艦おおすみ」がトンガに向かっており、追加の支援物資、飲料水や食料等に留まらず、火山灰の除去に必要な物質も積んでいると言う。残念ながら到着には今暫く時間はかかるが同艦がトンガに到着して物資が届けば復興の力にはなれる筈だ。勿論「おおすみ」に積載されている物資で全てが片付く訳ではないが、トンガの皆様にはもう暫く辛抱して頂きたい。救援は既に向かっているのだから。

 

トンガの人口は僅か10万人足らずだと言う。それでもトンガは東日本大震災の時に色々支援をしてくれた。そのトンガが大被害を受けている時に日本が支援するのは当然の事だ。物資だけでなく火山大国として対処のスキル等も支援する事になるのだろう。流石にコロナ禍の最中である事からトンガの人々と接触する事が出来ないのは痛いが、それは仕方ない。だがそれでもキチンと伝わっているのだから何も言うまい。

 

こういう事は何故か取り上げない新聞、と言うのもある事は容易に想定出来る。だからこそこういう事は個人のブログであっても伝える意味は大きいと言える。個人では出来る事などたかが知れているが、自分に出来る事をするのも支援に繋がる。何事であってもその積み重ねが重要なのである。