鵜の真似をする鴉

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園遊会の場で参議院議員山本太郎天皇陛下に直接手紙を渡す挙に出て物議を醸している。

園遊会とは天皇陛下が各界功労者や国会議員をお招きして行われる性質であり、その場でのこのような行為は天皇陛下への失礼以外何物でもない。天皇陛下に申し上げる事があるなら、総理大臣を通して行う事を「請願法」は規定している。それも無視。流石反日議員の面目躍如である。

早速官房長官はじめ各党からも非難や苦言が出ているが当然であり、本人は即座に議員辞職すべきだ。出来ないなら国会で除名処分にすべきで本人のこれまでの発言や行為からも一刻も早く国政の場から排除すべき人物であるのは間違いない。

本人曰わく「原発事故の惨状を陛下に知ってもらいたい」為らしいが、先ず国会で議論して方向性を明確にするのが筋であろう。

…明治の時代にも似た事件はあった。足尾銅山鉱毒問題に人生を賭けた田中正造明治天皇鉱毒問題を直訴しようとした事があった。
山本太郎田中正造の件を意識していたかは筆者には分からないが、ハッキリ言ってしまえば「鵜の真似をする鴉」以外の何物でもない。

とはいえ田中正造も国会議員として鉱毒問題を取り上げ、政府及び銅山側に予防策を実行させている。(効果はなかったが)そして彼は議員辞職してから明治天皇に直訴しようとした。(直訴は失敗し、その場で拘束されるが本人曰わく「狂人がよろめいて偶々天皇陛下の馬車の前に転げ出た」扱いで不問だったそうだ。)議員のまま陛下に直訴した山本太郎とはこの点で決定的に異なる。田中正造は明治時代の人であるから、当時と今では国の仕組みも国会の立場もそして何より天皇陛下のお立場も大きく異なる為単純比較は如何なものかと思うが、少なくとも田中正造は議員の品格を理解していたのではないかと筆者には思えるのである。だから議員辞職してから明治天皇に直訴となったのではないだろうか。
それに対し国会議員の職の重みも理解せず、国益の何たるかも理解していない、更に中核派からの支援で当選、中核派はテロリスト集団だ。テロリストに支援されるなどナンセンスにも程がある。選挙違反疑惑もあり、隠し子もいた。そんな人を当選させたのは都民である。大いに反省すべき事である。
我々場末の一国民も政治家の言動には投票した責任がある。政治家もそれを自覚しなくてはならないし、選んだ国民も第二の山本太郎を間違えても国会議員にしない為にも候補者の主張や政策を理解しなくてはならない。政治に無関心な国民もまた、国益を毀損する原因になると言ったところか?(敬称略)