安重根と韓国病

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安重根伊藤博文暗殺犯として知られている。
その伊藤博文暗殺事件の舞台になった支那ハルビン駅に韓国が記念碑の建立を支那に提案。支那も前向きに対応している。これに対して菅官房長官が「安重根は日本では犯罪者」と発言。韓国は反発している。毎度お馴染み韓国病である。
同じ歴史的事実でも立場が違えば認識も異なるが韓国にはそれが理解出来ないらしい。伊藤博文暗殺事件に関しては日本側は被害者であり、韓国側は加害者である。この事実はそれこそ千年経っても変わる事はない。

韓国では安重根を「救国の英雄」と半ば神格化している。そういう認識を持つのは韓国側の自由だが、実際には韓国併合に慎重だったのは彼が暗殺した伊藤博文その人である。伊藤博文は韓国を仮に併合しても「韓国の富強の実を認めるに至るまで」とあくまで韓国の近代化が為される迄の限定的に考えていたのは史料からも明らかである。伊藤博文が初代韓国統監だったから韓国侵略の第一人者だとする韓国側の認識は史料を無視した明らかな誤りである。

仮に伊藤博文韓国併合推進者でかつ安重根が暗殺した事で日本が韓国併合を断念したというなら安重根は救国の英雄かも知れないが、現実の歴史では伊藤暗殺は結果的に日本の韓国併合を実現させる結末を招いた。その行為のどこが救国なんだか?歴史を直視しないのは果たしてどちら側だろうか?

伊藤博文は自分を撃ったのが朝鮮人と知って「俺を撃つなんて馬鹿な真似をしおって。」と言い残したと言うが、恐らく自分が朝鮮人に暗殺された後の結末は予想していたのだろう…

伊藤博文暗殺事件を客観的に見れば要人暗殺、即ちテロ以外の何物でもない。安重根をテロリストとする所以である。また安重根はその場で逮捕され、「日本の裁判によって」死刑判決を受け(本人は判決に不服で上訴している)、その執行によって死亡したのだから「日本では犯罪者」と言うのは別段妄言でも何でもなく、事実を述べたに過ぎない。

韓国の悪い病気の一つにこの様に「他国の立場や認識を理解出来ず、自国の立場や認識を強要する。」事がある。
因みに当時の日本でも安重根への助命嘆願等もあったというから驚く。立場は違えど志を持ち、己の命を懸けて事を為したと武士道精神的な考えで安重根を認めた上での事らしい。日本ではそういう韓国側の論理も理解した上で伊藤暗殺は要人暗殺即ちテロ、殺人を行い裁判の結果死刑になったから犯罪者と認識していると言える。日本側の認識を理解せず否定した上で自らの認識を正当化する韓国側の認識の方がおかしい話なのである。また興味深いのは北朝鮮安重根に対する認識で、彼を愛国者と賞賛するのは韓国同様だが、伊藤博文暗殺という手段には肯定的でない。これは安重根が当時の李氏朝鮮での支配層の両班出身というのが影響しているらしい。

安重根には安俊生と言う息子がいたと言う。安俊生は父と違って親日だったらしく、後に伊藤博文の息子と面会して謝罪し、和解したと言う。それ故命を狙われたとも言われるが、安俊生は殺される事はなく、韓国内で静かに暮らしたらしい。またその子孫はアメリカへ移住し、現在安重根から見て曾孫に当たる人物がアメリカ人として健在なのだそうだ。少なくとも安重根の子孫は反日の象徴に担ぎ上げられはしなかったようだ。どうやら韓国人が安重根を神格化するのは日本要人暗殺をやったと言う点で溜飲を下げる手段にしているに過ぎないのだろう。
その意味では明らかな日本領土の竹島を唯一奪った故、独島と吹聴して溜飲を下げるのと変わらない。

安重根の牢の看守をしていた日本人がいる。彼は当初伊藤博文暗殺犯として安重根を憎んでいたが、実際に安重根と話しているうちに心を通わすようになったと言う。安重根はその看守、千葉十七に「東アジアに平和が訪れ、両国(日韓)の友好が復活したら生まれ変わってまたあなた(千葉)と会いたいものだ。」と言い残したと言う。その是非は別にして彼なりに当時の日韓関係の在り方は考えていたようだ。その目的の為にテロという手段を用いた以上犯罪者扱いは仕方ない。目的が手段を正当化する事はないのだ。現在の韓国の異常な反日安重根は地下でどう見ているだろうか?少なくとも自分がテロリストになってまでやろうとした事ではないことは確かだろうとさえ思えるのである。
こんな状態で反日の御輿にされてもさぞかし安重根も迷惑だろうに。