集団的自衛権とテロ

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大江健三郎と言えばノーベル賞を受賞した作家だが、ここまで愚劣な主張をするとは…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140701-00000175-jij-soci

会見で彼は「安倍晋三首相は憲法への畏れを持たない珍しい人間だ。集団的自衛権がもとで国内で起きるテロなどへの想像力も欠けている」と言った。

明らかに問題発言だと思う。しかし問題視しないマスコミもマスコミだ。彼等も同罪である。

日本が集団的自衛権行使をしようがしまいが、場所が日本であろうがなかろうが実行犯が何者であろうがテロなど許される筈はない。

集団的自衛権行使容認反対ならテロは許容されるのか?日本が集団的自衛権行使する事に抗議や対抗手段としてのテロを正当化するつもりなのか?いずれも許されないのは論を待たない。集団的自衛権行使容認反対派と言うのはこの様に目的の為に手段を選ばない連中である。発言は典型的な極左暴力集団の思考回路そのものであり、集団的自衛権行使容認反対派には共産党は勿論、革マル派中核派の様なそれに該当する組織も名を連ねているという。こんな連中が「憲法の理念を守る」と言っているのだ。本当に憲法の理念(=平和主義)を標榜するなら発言の真意はどうあれ間違ってもテロなどには言及しない。平和とテロは正反対に位置するものだからだ。こういう連中を偽善者と世間では呼ぶ。大江健三郎もどうやらその仲間の様だ。

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…当ブログで幾度か触れたが、終戦大日本帝国憲法改正の形をとった帝国議会での日本国憲法の草案審議において憲法9条に最後まで徹底的に反対したのは実は共産党である。採決の際、共産党議員全員が反対票を投じたのはきちんと記録に残っている。俄かに信じがたい嘘みたいな本当の話なのだ。更に憲法9条に対しては「一個の空文に過ぎず、わが国の自衛権を抛棄して民族の独立を危うくするので我が党は反対しなければならない。」とまで言っている。(1946年8月24日衆議院本会議 野坂参三

これがいつの間にか正反対になっているのだ。少なくとも共産党には集団的自衛権行使容認の解釈変更をとやかく言う筋合いの話ではないようだ。

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憲法9条で平和が守れるならこうはならない。

先日当ブログでも触れたが、集団的自衛権行使が正当な物か否かの判断基準は国際司法裁判所判例でも示されている。それに加えて安倍首相が示した基準を考えてみれば積極的に戦争する為かどうかは明らかである。

日米安保の際も日本が戦争に巻き込まれると言われたが現実的にどうだったか?反対論の前に事実を見ろ。そしてその日米安保は日本国内での日米の集団的自衛権行使が前提だ。つまり日本はその意味ではこれでやっと安全保障の入口に立ったに過ぎないとも言えるだろう。

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