ハラブジャの人々に感謝しよう。

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イラクの北東部にある町ハラブジャで、9日午前、広島、長崎の原爆犠牲者追悼祈念式が行われたと言う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140811-00010000-asiap-m_est

ハラブジャという町はイランとの国境に近いクルド人の町だと言う。かつてイラン・イラク戦争の際、当時大統領だったサダム・フセインは反体制意識の強かったクルド人がイランに味方することを憂慮して、あろうことか戦闘機で町を攻撃した上、 サリンなどの化学物資を搭載した爆弾を投下したと言うのだ。一国の指導者が自国民に化学兵器を使った忌まわしい歴史がここにはあると言えるだろう。何処とは言わないが民主化運動に対して発砲し、戦車で市民をひき殺した支那とかいう蛮国にとっても他人事ではない筈だ。

その犠牲者のほとんどは子どもや老人を含む一般住民で、約5000人が死亡したとされる。彼等はフセインによる化学兵器攻撃を広島・長崎の原爆投下と重ね合わせ、地元では度々、日本での原爆投下の日にあわせて追悼式典が開かれてきたそうだ。大量破壊兵器で一般市民が大量に殺されたという意味では両者は同じだ。人数の多寡の問題ではない。だからハラブジャの人々には原爆投下の意味が理解出来るのだろう。広島・長崎の原爆投下は市街地を狙った一般市民を標的にした戦争犯罪と言える行為だ。いや、戦争犯罪そのものだ。様々な罪でフセインを断罪した以上、自国も同様だと認識しなくてはならない。聞いているかな?アメリカさん?

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原爆投下に正当性はないのだ。戦争で犠牲者を出さない為に仕方なかったなどとアメリカは寝言を言う。当時日本本土決戦を敢行した場合、日米合計100万人近くが死傷すると予測したシミュレーションがあったと言うが、だからと言って20万人を殺した行為が正当化される筈もない。
その広島、長崎両市長からは、核兵器廃絶を訴えるとともに、ハラブジャの化学兵器被害者の健康を案ずるメッセージが届いたそうだ。現在イラクは再び戦火に晒され多くの人々が被害に遭っている。安倍首相には「積極的平和主義」の下、如何にイラクを支援するか?安倍首相の手腕を注視したい。

また記事によると、ハラブジャ事件で両親や兄弟を含む家族10人を失ったヒクメット・ファイードさん(45)は「多くの市民が殺されたこの町はヒロシマナガサキと同じだ。大量破壊兵器は二度と使用されてはならない。同じ苦しみを経験した被害者として、それぞれが今後も平和構築のために力を注いでいけたら」と語ったそうだ。…非常に共感出来るメッセージではないか。住んでいる国や話す言葉、信じる神が違っても通じる思いはあるのだ。

更に式典では、ハラブジャ化学兵器被害者協会の代表が、
「この町の住民はこれほどの被害を受けながらも、報復することはなかった。当時の毒ガス攻撃の責任者への処刑も支持しなかった。報復で新たな殺人者をつくってはならず、問題解決にもつながらないからだ」と語ったと言う。何処とは言わないが大統領自ら「被害者と加害者の関係は千年経っても変わらない。」などとほざく韓国なる精神的にも倫理的にも生まれ変わるべき国の連中はハラブジャの人々の爪の垢でも煎じて飲むがいい。

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※平和に貢献出来ない愚物の国連事務総長

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※これでも平和の象徴の役回り

戦争で亡くなった人々を追悼する気持ちはどの国でも同じだ。そこに国境はないのだが、支那やら朝鮮半島にあるおかしな思考回路の国にはそれが理解出来ないらしい。日本はこんな国と無意味な首脳会談を模索するよりイラクパレスチナウクライナの様に現在戦火が起こっている国を支援して彼等の平和に貢献する方が遥かに意味がある。安倍首相に期待したい。