ニカラグアの隕石

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中米ニカラグア当局は7日、首都マナグアで前夜に発生し、巨大なクレーターを生み出した謎の爆発について、同日に地球をかすめた小惑星の破片の落下が原因との見解を示した。

隕石が落下したとみられる国際空港近くには、衝突で直径12メートルものクレーターが出現。現場は樹木林の中にあったため、奇跡的にけが人は出なかった。

ニカラグア当局は、落下した物体について、7日に地球に最接近した小惑星「2014 RC」の破片との見方を示している。天文学者らによれば、2014 RCの直径は推定20メートルで、地球には4万キロメートルまで接近したと言うから恐らく地球の重力で2014RCは破壊されたに違いない。その破片の一部が地球に落下し、燃え尽きずに落ちてきたのだろう。
人的被害がなかったのが幸いである。とは言え、一国の首都直撃だった事に変わりはない。ニカラグアの人々にはこの場を借りてお見舞い申し上げたい。

これについてニカラグア地震研究所のウィルフレド・ストラウス氏は「隕石によるものとの確証を得た。衝突によるクレーターも確認した」と語った。

隕石は6日深夜に落下したとみられ、その稲妻のような衝撃は首都全域で感じられ、ストラウス氏の研究所の地震計にも記録されていたという。「2つの波が観測された。1つ目は、隕石が地面にぶつかったことによる弱い地震波。続いて衝撃音による、より強い地震波があった」と、言う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140908-00000020-jij_afp-sctch

元の小惑星のサイズから考えても隕石の大きさは数十センチ程度であろうが、それでもこのクラスのクレーターを作り出してしまうのだから人間には脅威である。しかも数十センチ程度となると地球付近にある全ての動きを把握するのは難しい事であろう。

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※デカすぎだとこうなる。


そうなると問題は「スペースデブリ」と呼ばれる宇宙を漂っているゴミである。これらは最低秒速7.9キロで動きながら地球付近を漂っているが、地球の重力で徐々にブレーキがかかる。そして秒速7.9キロを下回ると地球に落下してしまう。大気圏突入の際に燃え尽きてしまえばいいが、そうならなかったら今回のニカラグアの隕石と同等かそれ以上の被害になるであろう。

…海に落下すれば被害はないと思われがちだが、当然落ちた場所の生態系に影響は必至である。

いずれにしても地球は自然現象としての隕石落下に加え、人類自らが出したスペースデブリの脅威にも晒されている。宇宙開発がいけないとまでは言わないが、スペースデブリ対策は必要であろう。

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