21世紀の零戦?日本独自開発戦闘機、来月試験飛行。

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※試作機の写真

初の国産戦闘機の試験飛行が順調にいけば来月中旬にも行われる模様だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141228-00000032-jij-pol

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※今後予想される予定

防衛省は2015年度から性能試験を実施し、実用化の可否を18年度までに判断する方針だ。同省幹部は「国産戦闘機は長年の悲願。何としても実現したい」と熱意を示す。
心神」とも呼ばれるこの試験機は全長約14メートル、幅約9メートル、高さ約4メートル。炭素繊維でできた電波吸収素材を機体に用い、レーダーに映りにくいステルス性能を備える。心臓部に当たるエンジンはIHIが開発した。コレも世界最高レベルだと言うから技術大国日本の面目躍如であろう。

支那の軍事力増大など、日本の安全保障が揺らいでいる中では防衛力の強化は必要な事である。その一環だと言うなら別段反対する理由はあるまい。

だが日本独自の戦闘機開発の最大の問題は米国であろう。日本は1980年代、戦闘機F2の単独開発方針を掲げたが、米国が横槍を入れ、最終的には米国の主張が通り、日米共同開発となった。防衛省関係者は「日本が開発に成功すれば軍事的優位が脅かされると米国は恐れたようだ」とみていると言うが…

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※そういう経緯があるF2戦闘機。

こと航空機の開発に関しては米国は日本独自の開発に決していい顔をしない。かりそめにも同盟国なのだから、日本が独自の戦闘機開発を行って防衛力の強化が出来ればその分米軍の負担も減るわけだから決して悪い話ではなさそうだが、先述のF2戦闘機開発の様な横槍を入れたりといった事をやって来る。今回もステルス機能のテストの要請を米国は断ると言う手に出た。結局ステルス機能のテストはフランスで行ったと言うが…

どうも米国は日本の防衛力強化には反対しないが、航空機の開発に関しては例外の様なのである。これでは尚更日本独自の防衛力の強化が必要だ。同盟国だからといって完全に信用するのは禁物であろう。

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※そういう意味でも零戦は偉大だった。

米国が日本の航空機の開発を嫌がる本音のルーツはどうも零戦にあるらしい。先の大戦で米国にとっては零戦の出現は衝撃だったらしい。要は「日本が独自の戦闘機開発」をやろうものなら零戦の時の様に自分達の予想を遥かに越えたとんでもない代物を開発されては幾ら現在同盟国であっても驚異ではなく脅威でしかない、と言うことなのだという事である。

顧みれば終戦後のGHQの占領期間中、日本は一切の航空機の開発研究を凍結させられた。軍事関係は勿論だが民間機に到る文字通りの一切であった。これも米国が日本に課した戦後の呪縛の一つではないかと言える。

今回の「心神」開発はその呪縛を取り払う意味もあるのではないかとも言える。日本の技術であれば成功疑いなし、と信じたい。この試作機が成功し、正式採用されれば現在の日本の技術のレベルの高さの証明と共に戦後の呪縛からの開放の意味合いもある。そうであるなら尚更成功を祈念そてやまない。