前代未聞!ダイオウイカのするめ!

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前代未聞の「ダイオウイカするめ」が作られたと言う。…驚いた…!

このダイオウイカは昨年11月27日に水揚げされた。加工したのは富山県射水市七美(新湊)の浜常食品工業。鮮度が保たれていたことから、同社の濱力男社長(70)が「誰もやったことがないはず」と鮮魚店から譲り受け、するめ作りに挑戦した。

ダイオウイカは同社に届いた時には全長が約4メートル、重さは約130キロだった。ダイオウイカは普通のイカ5000匹を加工できる設備すべてのスペースを使う大きさだったとか。状態を見ながら約10日間、乾燥作業を進めた。濱社長は、うまく出来上がるか分からなかったという。設備が使えず、本業に大いに影響したが「まあまあきれいに仕上がった」と満足そうだ。完成品は水分を失い、全長約3メートル、幅約70センチ、重さは約6キロにまで減った。

濱社長は「世界一大きいするめとしてギネスに申請したい。大勢にこの大きさを実感してほしい」と話しているそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150108-00016422-kitanihon-l16

この発想はなかった…!ダイオウイカは死後腐敗速度がかなり早いそうだ。その為仮にダイオウイカが見つかっても加工は難しく、今回の様な好条件はなかなかないようだ。

しかも本業に支障が出るのを承知で行ったと言うのだから脱帽ものである。濱社長は漢の中の漢だと思う。

写真を見れば一目瞭然だが、下にあるスルメイカホタルイカするめと比較すればダイオウイカの巨大さが実感できるだろう。

するめ6キロと言っても余り実感が湧かないので近所のコンビニで108円の缶ビールのつまみに丁度よいサイズのするめの内容量を見てみたら16グラムであった。このするめの材料は勿論スルメイカだが、単純に考えると今回のダイオウイカするめはこの108円のコンビニするめ375袋分になる…それでいてスルメイカ5000杯加工出来る設備をフル稼働したと言うのだからハッキリ言って効率は悪いとしか思えない。そもそもダイオウイカは食用として流通していないので市場価格などないが、グラム単価をスルメイカと同じと仮定すると先述した様に製造コストで明らかにスルメイカを上回ってしまう。

…それ以前にダイオウイカは食用なのかという疑問が湧くであろう。記事にあるダイオウイカするめは安全検査のうえ、問題なければ試食会を行い試食する計画だそうだが、ダイオウイカは生ではとてもじゃないが食べられるシロモノではないらしい。

この手の巨大イカは浮力を得るために体内にアンモニアを多く含む。従ってアンモニア臭い上に塩辛過ぎるのだそうだ。それ故アンモニア臭はするめにする過程で抜けたとしても塩辛さはスルメイカするめより上である可能性はあるだろう。

だが、そういう可能性を承知で敢えて挑戦したその心意気は称賛に値するだろう。試食した結果が楽しみである。