山本太郎の奇妙な質問

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※何故かカメラ目線…

山本太郎の国会質問が話題を呼んでいる模様だ。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150730-00000005-jct-soci

弾道ミサイル原発に着弾した場合」を想定した質問が賛否両論を巻き起こしていると言うのだ。

「国防上の弱点を指摘したいい質問」等と評価する声もある一方で「意味不明」といった批判もあるのが事実だ。

山本太郎が代表を務める「生活の党と山本太郎となかまたち」では安保法案反対、国際紛争は外交で解決、と謳っているが、国際紛争が外交で全て解決出来るならそもそも安保法案どうこう以前に何処の国であれ日本に「弾道ミサイル発射」という武力攻撃などする筈がない。山本太郎の質問は一見鋭く見えるがこの様に国際紛争は外交で解決」を方針にしながらその失敗を前提にした武力攻撃の事態を質問するなど「最初から矛盾を抱えている」と言えるだろう。この男にしてはどうも切れすぎる、と思ったがよく見るとこういう実情であったのだ。

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※まともに相手しないのが正解だった…

また山本太郎の質問に対する安倍首相を始めとする答弁が不明確であるという批判もあるが、そもそも原発に対する攻撃を全く想定していない、とは思えない。セキュリティ上の問題などで詳細に答弁出来ないだけに過ぎないのだろうと筆者には思える。噂程度であれば原子炉は飛行機の墜落にも、対艦ミサイルが直撃しても耐えられる様に設計されているとも言うが、そんな事があったという実例があるわけではないのだから過信は禁物である、というのが筆者としての認識である。

…それ以前に山本太郎中核派の支援で当選したのは周知の通りだ。テロ対策3法にも堂々反対し、ISILに日本人が殺害された事を非難する国会決議も退席と言う形で日本のテロ対策の足を引っ張り続けている。そんな相手に機密性が高い情報をペラペラ喋る筈もないのは自明の事だ。そういう理解はないのか?山本太郎とその支援者は?

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※「天才と紙一重の馬鹿」


問題は原発に対する攻撃、と言うものが実際に有り得るのか?という点である。本当に攻撃されて原子炉がミサイル破壊されたとすれば山本太郎でなくても放射性物質の拡散、という事態は容易に想像出来るだろう。勿論運転中の原子炉が破壊されるのが最悪だが、運転中の原子炉が吹っ飛んだ例はチェルノブイリだけである。勿論攻撃ではなく事故だが、一説によればM2.5の地震を起こしたとも言われている。(原発事故とほぼ同時刻に付近で地震が観測されており、その関連性が指摘されている。)こんな事が本当に起きたら一堪りもないが、山本太郎の質問は戦争勃発が明白な状況でも何故か原発が平常運転されている前提で質問したと思われる。しかし本当に日本に対する武力攻撃の可能性が現実味を帯びた時点で原発が平常運転のままなんてあり得るのだろうか?原発の緊急運転停止や核燃料の移動などの対策があって然るべきと思われるが如何であろうか?勿論詳細が機密情報でも致し方ないが。

…仮にミサイルが発射されるとしても勿論監視衛星による発射の兆候の早期発見、仮に発射されてもまずはイージス艦の迎撃、更にパトリオットなどの各種迎撃装備自衛隊にも存在する。それらが全て失敗、と言う事態が山本太郎の質問の前提になるが、外交努力は当然としてもそうならない為の抑止力を高めるというのが安保法案の主旨ではないのか?そういう前提を無視した質問のやり方は議論としてフェアではない。まともに相手にされないのも当然だ。それ以前に質問内容としても質問者としても不適切、の一言に尽きる。

…結局山本太郎の質問は一見まともに思えるがその実敵国やテロリストを利する結果しか生まないような危険なものでしかなかった。池田信夫氏がTwitterで述べている事が最も的確な批評であると言えるだろう。

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※まさしく正論であると言える。