BBCから見た韓国教科書国定化問題

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※教科書国定化への抗議行動の一幕。

韓国で大きな騒動になっていた「教科書国定化」問題BBCが記事にしていた。東アジアの所謂「歴史認識問題」とは無縁の英国の視点からの記事、と言う意味では興味深いのではないだろうか?
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151204-35003371-bbc-int

とは言え真っ先にBBCに言ってやりたいのは「日本(やアメリカ)を韓国と同列に語るな!」と言うことである。記事の指摘通り、日本でも第二次大戦中の日本軍の行動について議論があるのは間違いなかろう。だがそれは例えば慰安婦20万人強制連行」とか「南京で30万人虐殺」とかに代表される様な「やってもいない事」「ありもしない事実」を歴史的事実として吹聴する輩がいるからである。そしてそれが世界に間違った認識を与える結果になっている。その間違いを正そう、と言うのが日本の保守派の主張であると言って良いだろう。
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慰安婦問題も
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南京大虐殺も嘘出鱈目のオンパレード。間違いを正そうとする事の何が悪い?

これを「戦争賛美」とか「軍国主義礼賛」とか「右傾化」とか「歴史修正主義」等と言うのは誤りである。単なる偏見でしかない。そもそも歴史の研究において新たな発見で認識が一変するのはそう珍しい事ではない。一例を挙げれば
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足利尊氏とされてきたが、現在は別人。

この画像の主は従来足利尊氏であるとされてきたが、近年の研究では別人、と言う事になっている。故に教科書では「足利尊氏」として画像が掲載される事はなくなった。室町時代ならこういう認識の変更が許されるが、昭和前半はそれが許されないとでも言うのか?こういうところからして日本の左翼の主張と言うのはおかしいのである。

さて、この記事での真打ち、韓国である。

韓国の場合、この様に「教科書を一本化する」という事は「自分達に都合の悪い歴史的事実は抹殺して歴史的事実かどうかは関係無く自分達の脳内妄想通りの認識を植え付ける」事を意味する。最早教育ではない、凶育であり、狂育でもある。いや、洗脳だと言っても過言ではない。それが嘘か真か、以下の韓国の歴史教科書の図を見れば一目瞭然である。
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※こんな内容で教えているとは…!嘘出鱈目どころの騒ぎではない。

呆れ返って物も言えない程の歴史の捏造改竄のオンパレードである。百済華北を制圧していたり、統一新羅モンゴル帝国とタメを張れる大帝国になっていたり、高麗が宗主国より強大だったり…中学の世界史レベルの知識でもこれが明らかにおかしいと断言できるレベルの異常な捏造改竄だ。こんな嘘出鱈目は簡単に化けの皮が剥がれるがそれにはお構い無し、らしい。韓国がやろうとしている事はこういう事なのだ。韓国は歴史を語らない。騙っているのである。…それも国家ぐるみで。
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※韓国では存在しない事になっている「朝鮮での虐殺」byピカソ

またこの絵はピカソによる「朝鮮での虐殺」という作品である。朝鮮戦争時に韓国軍が自国民を虐殺した場面を描いたもので、現物はパリのピカソ美術館にあるそうだが、韓国ではこの作品は存在しない事になっている。それが何故なのかは言うまでもない。

記事は韓国でのこの様な動きは朴槿恵が朴正煕の娘である事と関係している、と指摘する。朴正煕は韓国でも評価の分かれる部分の多い人物である。大統領としての功績も莫大ではあるが、その反面独裁政治だったり、かつて満州国軍の士官であったなど韓国人の感覚からすれば受け入れられない部分があるのもまた事実だ。故に娘の朴槿恵父親の負の歴史を封殺して功績だけを強調しようとしている、記事はそう見ている様だ。
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※勿論負の業績には一切触れられていない。

その理由がどうあれ、朴槿恵が意図していようがいまいがこの様な動きは結果として「学問の自由」を侵害する結果にしかならない。既に韓国では韓国人なりに客観的に慰安婦を研究した「帝国の慰安婦」を執筆した朴裕河氏を名誉毀損で起訴するなどそうなりつつある。記事の表現を借りれば、

《真の独裁体制の下では、政府が歴史教育を完全に管理するはずだ。》

韓国は正にそれに向かっているのである。悪しき実例として宗主国は既にそうなっている。それでも日本と韓国が「価値観を共有している」等と一体どの口が言えると言うのか?

また記事ではアメリカでの奴隷制度の解釈を巡る論争も取り上げている。アメリカでも南北戦争の解釈は北部と南部で異なるという。北部では「奴隷解放の為の戦争」だが南部では「北部の侵略戦争と、していると聞く。とは言え当時のアメリカの奴隷制度の解釈とは無関係にそれを復活させよう、なんて考えるアメリカ人は流石にいないだろう。日本でも戦前の日本を如何に肯定的に解釈していても「再び朝鮮半島を領有して大陸進出を」なんて考える日本人は皆無であると言ってよかろう。英国にだって「かつての大英帝国の栄華を再び」なんて考える英国人は最早いないだろう。だが現実には「かつての大中華帝国の栄華を再び」と言わんばかりにそれを実行している侵略帝国覇権全体主義の野蛮な無法国家があるから厄介なのである。そして韓国は現在その国に追随しようとしている。ここが日米との決定的な違いであるが、BBCのこの記事はそこを理解して書いたのだろうか?
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※正に自身の言動がそれを実証している。

記事は

《歴史は大事だ。歴史とはつまり政治であり、政治ならではのあらゆる激情をかきたてる。》

と言うがそもそも歴史の研究は「学問」の範疇である。政治問題化させる必要など最初からないのである。歴史と政治を結び付ける愚歴史の問題を政治決着させようとした「河野談話」や「村山談話」がその解決の役に立ったのか考えれば自明の事である。BBCはそれには気付かなかったのだろうか?少なくとも安倍首相は以前からそう言い続けている。慧眼であると言えるだろう。
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※最早救いようがない。