危険な危険なおおさか維新、これが本性か…
※危険な考えである。
…記事としては少々古い感があるが、それでもこういう考えを捨て置くことは出来ないであろう。
おおさか維新は憲法改正賛成派であるが、その本音は
「現在条例制定に関して設けられている制限を撤廃する事にあった」
と言うのだ。
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20160112/4985291.html
※それは憲法12条と41条に違反するのではないのか?
NHKのニュースでは政策調査会長の発言として報じているが、党首の松井一郎も同様の発言をしている事からこれは「おおさか維新の総意、党是」と判断しても良かろう。
地方自治に関しては憲法94条で
この様に規定されている。また地方自治法14条でも
この様に規定され、明らかに条例は法律の規定に基づいたもの、故に「法律の下位法」にあたることは論を待たない。しかし条例の規定が法律の規定に抵触、または矛盾する場合でも、直ちに条例が「違法無効」となる訳ではない。
※下記判例のように判断されるからそんなものは必要ない。
「条例と法律双方が規律する対象事項や規定文言を表面的に対比するだけでなく、それぞれの趣旨、目的、内容及び効果を比較し、両者の間に矛盾抵触があるか否かによって判断すべき」
…と言うのが判例として存在し、これが一つの判断基準になっているのが現状である。
※条例で法律を排除しようなんて間違っている。
ところがおおさか維新はこれに対して
「憲法94条の条例制定に関する「法律の範囲内で」と言う文言を取り払えば色々な条例が出来る。そうなれば地方は今まで以上に独自性を発揮できる」
と言う。非常に危険でかつ国家としての在り方を理解していないのでは?と、疑問を感じざるを得ない。
そういう考えで行くなら「法律の範囲外の条例」、つまり憲法に違反してさえいなければ特定の地方自治体で「条例で法律を実質無効化」出来る事にも繋がる。それを全国の地方自治体で一斉に行えば
「国会で決めた法律を条例で骨抜きに出来る」
のである。結局条例が法律と同等、もしくはそれ以上になる結果になる。それこそ「国会は国権の最高機関」という憲法41条の趣旨に反する愚行であるが、おおさか維新にそういう理解はあるのだろうか?そうでなくても国の制定した法律を排除する事はその地域が国家から見れば無法地帯化する事を意味する。その上で自分達のやりたい放題を目指すと言うならそれは既に地方自治の範囲を逸脱している。権利の濫用、即ち憲法12条違反である。
※過ぎたるは尚及ばざるが如し…
そんなおおさか維新の考えは最終的には「数を頼みにした事実上の独裁」という考えに繋がる。民主党や共産党は安倍首相に向けているその批判を大阪でおおさか維新に向けて言うべきではないのか?国会前で安倍首相に言えても大阪でおおさか維新に言えないというのは単なるダブルスタンダードでしかない。こんな連中に政治家としての矜持を求めるのは最初から「無い物ねだり」でしかないが、これではおおさか維新も「国家国民の為の」政治を志向しているのではなく、自分達の利益の為の政治を志向しているとしか思えない。それでもこの連中に期待して一票を投じる価値があるだろうか?
「地方自治」の在り方というのは国が決めることであって地方が決めることではない。地方が声を上げることは重要でそれは否定されるべき事ではないが、それを国が全て受け入れる義務まではないのである。おおさか維新は自身の主張が既に行き過ぎであることを先ずは自覚するべきだ。
※おおさか維新の改憲の狙いはこれを見れば一目瞭然。