生命体が存在する可能性がある惑星が発見された!…しかし…?

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※太陽と「TRAPPISTー1」の大きさの比較

生命体が存在する可能性がある惑星が発見されたと言う。…それも3つも。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160503-00000015-jij_afp-sctch

国際科学研究チームは2日、生命体が発見される可能性がこれまでで最も高い、地球に似た太陽系外惑星3つを発見したと発表した。その3惑星は地球から39光年離れた超低温の矮星を周回しており、その大きさと温度は地球や金星に匹敵するとみられると言うからこれならば否が応でも期待は高まる。

論文を執筆したベルギー・リエージュ大学の天体物理学者マイケル・ギロン博士によればこの3惑星は全て

「地球とほぼ同じ大きさ」
「生命体が存在する可能性があり」
「現在の科学技術で大気圏を分析できる距離にある」

と言う条件を満たしていると言う。問題の星は太陽の8分の1程度の大きさで遥かに低温の矮星「TRAPPIST-1」と呼ばれる星なのだと言う。3惑星のうち、内側の2つの惑星の公転周期はそれぞれ1.5日と2.4日だが、地球が太陽から受ける放射熱のそれぞれ4倍と2倍程度の放射熱しか受けていないという。また、最も外側にある3つ目の惑星の公転周期は4~73日だとしている。


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大きさや低輝度の矮星から近い距離にあることを考慮すると、この3惑星に液体の水や生命に適した一定の気温を保つ地域が存在する可能性が考えられ、そうだとすれば生命が存在していても不思議ではない、と言うが…

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※「TRAPPISTー1」にある惑星の想像図。

しかし、内側2つの惑星は公転周期と自転周期がほぼ一致しているのだと言う。つまり、これらの惑星は永遠に昼の場所と永遠に夜の場所が存在すると言うことになる。これらの面の温度差が激しいため、大気があったとしても常に強風の吹き荒れる環境で、生命が存在するとすればその境界面付近ではないかと考えられているようだ。つまり永遠に朝か夕方、という環境である。

「TRAPPIST-1」は木星よりも明らかに大きい、とまでは言えず太陽と比べれば放出しているエネルギーは遥かに少ない。惑星も「TRAPPIST-1」に極めて近い距離にあるが(3惑星は地球と太陽の距離の1%、1.5%、3%の距離しかない)、従来の地球外生命探索は太陽に似た星を中心に行われていた。だが、赤色矮星にもその可能性がある事を明らかにした意味は例えこれらの惑星に生命が存在していなくても大きいと言えるだろう。

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※赤色矮星の起こしたスーパーフレア。この「りょうけん座DG」と言う赤色矮星の起こしたスーパーフレアは太陽の起こした最強のフレアの1万倍のX線を放出したと言う。

また「赤色矮星」は活発なフレア活動を起こす場合が多いと言われている。フレア活動が起こると大量のX線が放出される。それがそれらの星にいる生命にどういう影響を及ぼしているのかは不明である。また植物も当然フレアから身を守る為の独自の進化をしている可能性が考えられるという。仮に生命体が存在していても我々とは全く異なる独自の進化を遂げた生命体である可能性は高いと言えるだろう。

メッセージを電波にして送ってみるのもアイデアなのかもしれないが、仮に宇宙人がいて、即座に返事が来たとしても地球がそれを受け取るのは最速で78年後。宇宙人との交信は難しい。
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※M13と言う球状星団にこの様なメッセージを1974年に既に送っている。但し2万3500光年彼方にあるので返事は4万7000年後…