凋落の社民党

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※積極的な選挙活動は結構だが、中身が伴っているかが問題。

国会も閉幕して、各政党は参議院選挙対策へと奔走する事になる。自身の再選のかかる社民党吉田忠智は早速茨城県に入って水戸市で街頭演説を行っていたようだ。
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http://www.sankei.com/smp/politics/news/160604/plt1606040007-s1.html

…かりそめにも公党の党首自ら行う街頭演説である。…しかし、そのうちの1ヶ所、3日午後3時過ぎの水戸市内にある有名スーパーマーケット店前での聴衆は10人足らずだったと言う。社民党の凋落ぶりを象徴する様な光景だが、わざわざ記事にする産経新聞は意地が悪いのかそれとも温情なのか?
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※聴衆は10人足らずだったとか…?

「どうかみなさん、投票に行ってください。比例代表社民党、そして私、吉田忠智に温かいご支援、ご支持をいただけますよう、心からお願い申し上げます」

しかも茨城県選挙区は定数2。今までは自民党民主党議席を分け合ってきた。社民党は候補の擁立すらしていない場所だが、今回社民党は党首の吉田忠智自身の再選も微妙な情勢である。文字通りの「なりふり構わず」なのだろう。

社民党参院選を戦う状況は極めて厳しい。民進党との合流も一つの選択肢」

と発言したものの党内の反対であっさり頓挫。社民党は自力で参議院選挙を戦う他ない。しかも福島瑞穂も改選対象だが、現状では社民党が比例で2議席獲得は至難の技、1議席すら微妙だ。
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※共に改選対象で票の奪い合い、そして社民党が他党と合流する最大の障害でしかない。

理由は明白である。社民党の主張が国民の意識と大きく乖離しているからに他ならない。安倍首相が言及した憲法の緊急事態条項について

「これはあのドイツでヒトラーが台頭したときと内容が同じなんです。そんな危険な『憲法の改悪』を行おうとしている」

とも言うが、緊急事態条項とはあくまでも「大規模自然災害、テロ、他国からの武力攻撃」等が発動要件である。ナチスの全権委任法はそういう条件下での限定的なものではなかった。この手の発言は社民党に限らずその違いを認識していない無知蒙昧のなせる業か、知っていて意図的に歪曲して政権攻撃の材料にしているか、のどちらかでしかない。そういう事をするから更に国民の支持が離れていくのだが、そういう認識は持てないのだろうか?…それ以前にヒトラーが停止したワイマール憲法にも緊急事態条項は存在していたのだが…?
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※ワイマール憲法にも緊急事態条項は存在していた。
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※それを理解していないTV局。

憲法を守らない、国民の命や暮らしを守らない『安倍政治』を、このまま続けていいのか。このことが参院選では問われております」

安倍晋三首相は憲法9条を変えて、自衛隊国防軍に変えて、集団的自衛権をフルに発動できる状況を作りたいと思っているんでしょう」
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※5月末の調査でこの通り。
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※「安保法制廃止」は最早少数意見。民意を汲み取ってはどうか?

幾らそういう声を張り上げても内閣支持率は概ね50%を越えており、安保法制の廃止を求める国民の声はそれを望まない声を下回っているのが現状だ。安保法制を争点にしたいのであれば施行されて数ヶ月、どんな不具合が国民にあったのか?国民にどんな実害があったのか?具体的に提示すれば良い。憲法9条でどうやって国家の独立と安全が守れるのか?抽象論ばかりでは意味がない。必要なのはそういう具体論ではないのか?だから国民は社民党の主張に耳を貸さないのではないのか?公党の党首、それも再選のかかった立場でそういう理解があるとは思えない。これでは結果は自ずと知れているであろう。

社民党に限らず、五十歩百歩の抽象論、若しくは安倍首相への中傷論しか言えないその他の野党でも話は同じである。こんな連中に投票して国会に送り出す意味は皆無である。寧ろ今回の参議院選挙はそういう「悪しき亡霊」を国政から排除するべき選挙である。
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※国政から排除するべき政党の党首一覧。