再発見された戦時中の朝鮮人捕虜の尋問記録

イメージ 1


※その発見には大きな意味がある。

毎日新聞戦時中に朝鮮人捕虜を尋問した資料が発見された、と報道した。
イメージ 2


イメージ 3


イメージ 4


http://mainichi.jp/articles/20160610/k00/00m/010/117000c

かつてアジア女性基金が真相究明のための調査をしていた97年にはその存在が確認されていたのだが、その後行方不明となり、この度「再発見」されたものなのだと言う。
イメージ 5


イメージ 6


※捕虜に対する尋問と回答。

捕虜の尋問内容はこちらで確認できる。米軍が朝鮮人捕虜100人から3人を選んで米本土で45年4月に尋問したものだそうだ。

再発見し、報道した毎日新聞はその点では評価出来るが、解釈には大いに疑問がある。

尋問内容で特筆すべきは慰安婦の強制連行の有無について

Q 朝鮮人は広く、朝鮮の女性を売春婦にする日本軍による募集を知っているか。この制度に対する平均的な朝鮮人の態度はどのようなものか。この制度から生じた騒乱や衝突を承知しているか。

A 太平洋で目撃した全ての朝鮮人慰安婦は、志願者か、親に身売りされた者だった。これは朝鮮の考え方にかなうものであり、もしも日本人による直接的な女性の徴集があれば甚だ許しがたい暴挙とみなされ、老人であれ、若者であれ、誰もそれを黙って見過ごすことはないだろう。男たちは、たとえどんな結果が待っていようとも怒り狂って蜂起し、日本人を殺すだろう。

と、回答している事だ。強制連行があったなんて完全な嘘出鱈目の類でしかない。しかも慰安婦が「志願または親に身売りされた」と言うのは「朝鮮の考え方にかなうもの」とも証言している。日本政府に何ら責任がない事の証明になる。「当事者の証言は最大の証拠」なのだろう?朴槿恵よ。
イメージ 7


※日本軍兵士の給料一覧。

また、

「炭鉱で働く朝鮮人は1日に3円50銭を受け取った。」

とも証言している。

「常に鉱山の最も深く熱い場所で、最悪の仕事を要求された。」

朝鮮人の待遇は連合国の捕虜より劣るもの」

と証言しているが、月25日出勤だとすれば月給は87円50銭であり、この金額は陸海軍の少尉をも上回る金額である。また日本軍が捕虜よりも更に悪い待遇であった事は様々なエピソードが残されているが、徴用された朝鮮人はそれでも日本軍兵士より給料は良かったのだ。こういう事実を無視して「日本の統治が悪い」と言う印象を与える記事の書き方には疑問を感じると共に折角の再発見の価値を自ら損なう行為でしかない。
イメージ 8


イメージ 9


イメージ 10


イメージ 11


※米国の狙いと識者のコメント

米国の狙いと識者のコメントも同時に掲載されている。現代史家の秦郁彦氏はコメントで

《もし朝鮮女性を強制連行すれば治安を保てなかっただろうという日本側の証言が残されている。「強制動員すれば朝鮮人は憤怒して立ち上がる」という捕虜の調書は、官憲の強制連行がなかったことを改めて裏付けるものだ。この調書については私も著書で紹介したが、原資料が失われていた。それが見つかったのはよかった。

調書は全体に、日本の統治を朝鮮人がどう見たかを示している。

米軍は日本上陸をにらみ情報が欲しかったのだろう。日本は捕虜になった時の教育をしなかったから、捕まるとよくしゃべった。捕虜が最初に集められたと思われるハワイの状況を調べるのも重要だ。》

と、述べている。この調書では朝鮮人捕虜の日本に対する心証の悪さが目立つが、尋問は45年4月、と終戦間近の時期である。また、捕虜がカイロ宣言の内容を知っていた事から「連合国に味方すれば朝鮮は独立出来る」等と心変わりしていた可能性は考えられるだろう。故にこれだけを以て朝鮮人は過酷な日本の統治に耐えてきた」等とするのはやや短絡的ではないだろうか?

いずれにしてもこの資料の歴史的価値は大きいと言える。惜しむらくは報道したのが毎日新聞であったこと。産経ならもっと歴史の真実に迫る分析ができたであろうに…それを言っても仕方ないが、少なくとも慰安婦強制連行、だなんて金輪際口にしない事だ。そんな事はなかった、と断定されるべきである。