結果が判明しても最低最悪の鳥越俊太郎とその応援団

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東京都知事選挙小池百合子の圧勝で幕を閉じた。8時ジャストに当確が出る文字通りの「瞬殺劇」であった。敗れた増田寛也を推した東京都連の責任問題に発展するのは必至だが、小池百合子の出馬に至る経緯も「自民党」と言う組織の構成員としての振る舞いとしては問題がない訳ではなかろう。難しい判断を迫られるのは間違いないが、「都知事選後の事後処理」が一筋縄で行かないのは野党も同様の模様だ。

民進党では岡田克也が都連の擁立候補を覆して鳥越俊太郎を担ぎ上げた挙げ句、投票日前日に代表選不出馬を発表する展開に不平不満が広がっている。言ってみれば敗色濃厚が明らかになって応援団長が真っ先に逃亡したに等しい。異常なのはそう言う対応なのは論を待たないが、それでも共産党小池晃

「首都東京でこれだけ戦うことができ、プラスに働くのは間違いない」

「結果として鳥越氏は勝てなかったが、野党間は非常に気持ちのいい共闘関係ができた」

と述べた。
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http://www.sankei.com/politics/news/160731/plt1607310059-n1.html

是非は別にして共産党の言い出した「野党共闘」は本来は「安倍政権を止める」と言う目的での話ではなかったのだろうか?鳥越俊太郎だろうが他の誰であろうが「野党統一候補者」として担ぎ上げた以上、少なくとも自民党候補に勝たないと何ら意味はない。小池晃の発言は受け取り様によっては「野党共闘」の目的が既に「共闘する事」に変貌してしまっているとも受け取れる。現実には「共闘」ではなく「共倒」となっているが…

小池晃

「政党対政党で(共闘を)正式に合意している以上、公党間の約束を守っていくのが当然のルール」

と、民進党に燻る見直し論を牽制してもいるが、そもそも共産党の言い出した「野党共闘」の狙いは共産党の支持層拡大、即ち民進党からの支持層奪取にあるとすれば見直し論ほど迷惑なものはないだろう。そういう前提で考えれば岡田克也の決断は完全に誤りとしか言い様がないが、民進党は何処までそれに気付いているのだろうか?

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その民進党東京都連会長の松原仁議員は鳥越落選に絡んで岡田克也を公然と批判する発言を行っている。
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http://www.sankei.com/politics/news/160731/plt1607310054-n1.html

「選挙戦の最終日になぜ、鳥越氏擁立の中心だった岡田氏が出処進退に言及したのか。極めて理解に苦しむ」

「岡田氏が都連で内定した候補を覆す形で(鳥越氏を)連れてきた。連れてきた責任を全うすることが必要だ」

「(責任が)岡田氏にあるとは明快には申し上げないが、少なくとも都連とは違う流れで(野党統一候補が)決まった」

等と岡田克也への怒りは明らかである。この件に関しては不肖筆者としては松原議員の言い分が正論である、と考えるが、例え1か月後に退任するとは言え、こういう批判が公然と出る様では岡田克也の将来の代表復帰は無いだろう。岡田克也本人の資質も問題だが、事此処に至るまでそれが理解出来なかった民進党のレベルにも相当問題がある。岡田克也のこれに対する返答が見物だが、その返答次第では自民党以上の壮絶な内ゲバになるであろう。もっとも民進党はそうやって内ゲバでも何でもやって分裂でも解党でも何でもすれば良いのだが…

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更に民進党は鳥越落選について記者会見やコメントの発表など、正式な取材対応を一切行わなかったと言うから呆れる他ない。
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http://www.sankei.com/politics/news/160731/plt1607310066-n1.html

民進党内で取材対応を事前に予告し、正式な形で記者団に答えたのは、松原仁都連会長のみ。長妻昭代表代行も都内の鳥越氏の選対事務所で取材に応じたが、民進党都連の所属議員という立場によるものだった。野党共闘連中でも党執行部が事前予告のうえ記者団の取材に応じたのは、共産党小池晃のみだったと言うから「野党共倒」にコメントが出来ない程のショックでもあったのか?それともマスコミに鳥越擁立の責任を追及されるのを察知して逃げ出したのか?どっちにしても公党として「やってはいけない」対応であるのは言うまでもない。これだから民進党は何時まで経っても「三流政党」のままなのである。

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更に鳥越本人も、


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と、何から何まで最低最悪の選挙戦を見せてくれた。これが「野党共闘」の成果である。