不躾な取材質問をするマスゴミの愚行

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※不肖のドラ息子高畑裕太による犯罪を報じる新聞。

俳優の高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕された事件。26日に母親で女優の高畑淳子さんが会見を開き、涙を流して

「どんなに言葉を重ねてもおわびの言葉が見つかりません」

と謝罪した。
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高畑淳子さんに直接の責任はないのだが…
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※僅か3週間前に毎日新聞のインタビューで「好きな世界で娘、息子と努力する」事が幸せ、と語っていたのに…

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160826-00010003-bfj-soci&p=1

高畑淳子さんは予定時間をオーバーしても記者からの質問には全て答えたと言う。事件そのものは厳しく罰せられて当然、弁護の余地はないが、高畑淳子さんに直接の責任はなかろう。それでも会見の様子やそれを伝える記事を読む限り彼女の「母親として不肖のドラ息子の犯した犯罪に正面から向き合って自分に出来る限りの償いをする」、と言う意思を感じたのは不肖筆者だけではあるまい。高畑裕太被害に遭った女性が高畑淳子さんの姿勢をどう受け止めるかは何とも言えないが、少なくとも彼女なりに誠意を持って対応しているのは間違いないであろう。
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※母の言葉は不肖のドラ息子にどう響くのか?

そんな高畑淳子さんに対する質問で物議を醸す質問が出たと言う。フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」のキャスター大村正樹

ーー裕太容疑者の性癖について、気づくことはなかったのか

「それは男の子供を他に持っていないので、男の子はこういうもの、とくらいにしか……」

ーー例えば性欲が強いとか、性的嗜好がおかしいとかは

性的嗜好がおかしいと思ったことはなかったですね」

などと質問し、

読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」リポーター中山正敏

ーー性的な衝動を抑えられない、行動にブレーキがかけられないというようなところはあったか

「私が見る顔は家庭の中だけの顔で、その中で今、思い出されることはないようですが」

ーーブレーキがかからないという状況を母から見てどう感じるか

「家族が22歳の男性にずっとついていることは……。ただ、うちで私はできる限りのケアをしたつもりでおりましたが、今、申し上げることではないと思います」

などと質問したのが物議を醸している様なのだ。
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大村正樹は以前にも不躾な取材質問で物議を醸した前科がある。

…不肖筆者なりの結論を言ってしまえばこれ程愚劣な質問はない。理由は簡単である。男性読者様は「自分の性癖を母親に知られたいか」どうか自問自答すればその答えは自明である。彼等はそういう質問する前に自分の母親が自分の性癖を知っているのか考えるべきであった。

犯罪事件の報道に際して日本新聞協会は

「事件報道には、犯罪の背景を掘り下げ、社会の不安を解消したり危険情報を社会ですみやかに共有して再発防止策を探ったりすることと併せ、捜査当局や裁判手続きをチェックするという使命がある」

と言う。要は将来同じような犯罪が起きない様に、視聴者が注意出来るようにするのが目的、と言う事か。また青山学院大学法学部の大石泰彦教授は

「質問したことに対して批判されたときは、記者側もなぜ聞いたのか明らかにする責任がある。それができないのであれば、『取材の自由』と『報道の自由』の過剰行使とも言える」

とコメントしている。ならば「母親が自分の息子の性癖を知る事でこの手の性犯罪をどう抑止出来るのか?」大村正樹中山正敏の両名はそれを論証するのがそういう質問をした以上「記者としての義務であり責任」である。出来ないなら記者失格だ。
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※劇中の自衛隊員の言う事が正論である。

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※マスコミがこういう悲劇を助長する事は多いだろう。

ニュースソース記事を書いたBuzzFeed Newsが、フジテレビと読売テレビに質問の意図を問い合わせたが、フジテレビ広報部は質問にファックスで回答。

「取材の詳細に関するお問い合わせについては、お答えしておりません」

と記されてあった「だけ」だそうだ。

また、読売テレビに連絡を取ったところ、「情報ライブ ミヤネ屋」のアシスタントディレクターを名乗る男性が電話で以下のように答えたと言う。

「質問事項を考えた番組ディレクターが、席を外しており答えられません。(中山リポーターは)その場で質問を考えた可能性もありますが、ここにいません。ディレクターが戻ってきても、回答するかはこちらの判断であり、その義務はありません」

コレがメディアの「質問に対する責任」への態度の様だ。高畑淳子さんの姿勢とは「月とスッポン」以上に違う。フジテレビと読売テレビはこの件での高畑淳子さんの対応について報道をする前に彼女の爪の垢を煎じて飲むべきである。マスコミのこういう姿勢こそが巷で「マスゴミ」と揶揄される理由なのだが、連中自身がそれを理解していない。他人の責任をとやかく言う前に先ずは己の責任も果たすべきであるのは論を待たない。
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※「取材の自由」「報道の自由」を逸脱したらそれは「エゴ」でしかない。