日韓スワップ交渉開始で合意、何か狙いが日本にはあるのか?

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※日韓スワップの「交渉」を始める事で合意、か。

日韓の財務担当閣僚らによる第7回日韓財務対話が27日、ソウルで開かれ、緊急時に米ドルなどを融通し合う通貨交換(スワップ)協定に関し、昨年2月に終了したものに代わる新たな協定について議論を始めることで日韓双方が合意した、と言う。
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http://www.sankei.com/politics/news/160827/plt1608270025-n1.html

日本ではこれに反対する意見が圧倒的であろう。日韓の経済規模の格差を考えれば日本が韓国を援助する場面は大いに有り得るが、逆に韓国に助けられる、なんてシーンは天地がひっくり返っても想像すら出来ない程である。言うなれば「韓国と助け合う」のではなく、「韓国の保証人になる」に等しいだけに嫌韓感情以前の問題として「そこまでしてやる義理も理由もない」と言うのが反対派の総意であろう。
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※何を目論んで交渉に応じる事にしたのか?

麻生財務大臣は先に

「(スワップについては)向こうから話が出れば検討する」

と、述べていた。韓国側が

「日本からスワップの要請があった」

と嘘出鱈目の発表をするのを未然に防いだ形になったが、それでも韓国側からスワップの要請をしてきたのは昨年2月に

「日本とのスワップの必要性がない」

として終了させて僅か1年半で経済状況が危機に陥っている、またはその危険性が極めて高いのであろう。…と、言うか先のスワップ終了時点で既に韓国経済の状況は芳しくなかった。当時「日本に頭を下げるのが嫌」と言う意地で日本とのスワップを終了させたが、日本とのスワップのない「自力だけ」の状況では何も出来ない事実に気付いたのだろうか?この間に韓国が「己の身の程」を理解していないのであればスワップを締結して救ってやる価値すらない」と言う一点に尽きるだろう。
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※韓国にとっては意味があっても日本に意味はない。
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スワップ増額で韓国を甘やかしたのは民主党政権だった。


それらは言うまでもなく朴槿恵の経済政策の結果である。恐らくブックメーカーでも賭けが成立しなかったであろう「なるべくしてなった事態」だ。故に意地もプライドも体面も捨てて頭を下げるだけでは到底足りない。己の身の程を認識すると共に日韓の懸案を国際法に基づいて韓国側が全て解決して始めて韓国は交渉のスタートラインに立てる事になると言えるし、日本はそう対応しなくてはならないだろう。御人好し対応は禁物である。…特に韓国の様な「恩を仇で返す」国には尚更である。
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※本来はこの一言で十分なのだが…

ところが韓国は日韓の2国間の経済協力を強化する「証し」として、日本からの支援の方が明らかに大きかったこれまでの協定を改め、双方の融通枠が同額となる新たな協定の締結を呼びかけていると言うからどうやら「己の身の程」は理解していないらしい。日本の経済規模に合わせれば韓国にそれだけのドルが用意出来るのか疑問だし、逆に韓国のそれに合わせると韓国とのスワップがあったところで焼け石に水」にもならない公算が高いだろう。どっちにしても日本にメリットはない事に変わりは無さそうだ。

麻生財務大臣

「日韓の経済協力は有益であり、地域の持続的経済成長に資するものだ」

と言うが、日韓スワップの実態を考えれば建前論でしかないように思えてならない。また財務相同行筋は

「論点は山ほどある。新たな協定の締結は簡単なものではなく、楽観はしていない」

とコメントしている。日本にロクなメリットはないのに交渉を始めるからには何か隠された狙いでもあるのか?それともアメリカの差し金か?はたまた「交渉するだけ」なのか?いずれにしても「韓国に恩を売る」だけではない気がするのである。果たして本音は如何に?
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※世界にこう言われない対応が日本には求められる。