国会でのスタンディングオベーションを批判する愚劣な野党

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※議論するべき項目は多々ある国会ではある。

第192臨時国会が召集された。早速安倍首相による所信表明演説が行われた。「2020年」「4年後」「未来」-安倍首相の所信表明演説には、東京五輪パラリンピックを見据えた国づくりを強く意識したキーワードが並んだ。
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※野党の反応は予想通り「対案より揚げ足取り」だった。

また、安倍首相の持論である憲法改正に関しては「(改憲)案を国民に提示するのは国会議員の責任だ」と指摘し、「『未来』への橋を架けよう」という表現で与野党に議論を深めるよう呼びかけた。経済対策を「未来への投資」と位置づけ、子育て支援や介護の充実に注力する方針を強調した。
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※異例だが異常ではない。

その安倍首相の所信表明演説の最中に「スタンディングオベーションが起こる、と言う異例の事態が発生し、野党が早速噛みついている様だ。
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http://www.sankei.com/politics/news/160926/plt1609260024-n1.html


※上手く再生できないときはコチラから

動画の38分辺りでそれは起こっているのだが、これに対して日本維新の会の馬場幹事長は

「異常で、異様な光景だ」

「反省していただきたい。こういうことを避けないと立法府の議論にならない」

と批判、また共産党幹部も

「二十数年国会にいるが、ああいう光景は初めて見た。気持ち悪い」

等と時事通信にコメントしたが、国会で首相の所信表明演説スタンディングオベーションがあったのはこれが初めてではない。「悪夢の民主党政権」に交代直後の平成21年10月26日、当時首相だった鳩山由紀夫が初めて行った所信表明演説

「ぜひとも一緒に新しい日本をつくっていこうではありませんか」

と締めくくった際、民主党議員が総立ちになって拍手を送った、と言う事例がある。
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ルーピーの演説でもスタンディングオベーションしてたのだが問題視しなかったのは何故か?


※上手く再生できないときはコチラから


…と言う訳で先述の共産党幹部とやらの言う「二十数年国会にいて初めて(スタンディングオベーションを)見た」と言うのは鳩山由紀夫の時にはその場に居なかったか、嘘を吐いているか、忘却の彼方に消え去っているかのいずれかであろう。冠婚葬祭や、本人が国会に出席できない病気や怪我なら致し方ないが、そうでもないのに首相の所信表明演説の場に居なかった議員であればその時点で議員としての矜持が問われるし、嘘を吐いていたのなら論外である。また忘却の彼方に消え去っていたのであれば共産党が組もうとしている相手はその程度の所信表明演説しか出来ない政党でしかない事になるが、この共産党幹部とやらはそれを知らないらしい。どっちにしろロクなもんじゃない事だけは確かである。
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※野党なんてそんな程度。

また日本維新の会の馬場幹事長は

「異常で、異様な光景だ」

と言うが日本では「人の話は黙って聞く」と言う風潮があるのでその意味では確かに異例ではあるが、例えばアメリカでは大統領の演説で政策項目毎にスタンディングオベーションが起こるのは日常茶飯事レベルである。そういう観点からは別段そこまで異常な光景でもないし、そもそも自身の政策への賛同を呼び掛けた鳩山由紀夫と違って安倍首相は国境警備などに携わる海上保安庁や警察、自衛隊について触れた箇所

「今この場所から心からの敬意を表そうではありませんか」

と呼び掛け、自民党議員がそれに応じただけだ。別段安倍首相でなくても海上保安庁や警察、自衛隊が「命懸けで国家国民を守る」と言う任務に就いている事に変わりはないのだから、寧ろ彼等に「心からの敬意を表せない」議員が国会と言う「国権の最高機関」に居る事の方が数万倍は確実に「異常で異様」である。…特に野次を飛ばしていた民進党議員諸君鳩山由紀夫へのスタンディングオベーションは問題ないが安倍首相へのスタンディングオベーションは問題なのか?それがダブルスタンダードでないのなら一体何だと言うのだろう?自民党党幹部によると、

「党としてあらかじめ拍手を予定していたわけではなく、若手議員を中心に自然に発生した」

そうだが、あくまでもこれを問題視したいのであればこの党幹部の発言を反証すれば良い。…出来るのであれば、だが。
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※だって民進党共産党だもの。

野党はアレコレ言っているが結局のところ「揚げ足取り」の域を出ないのである。これでは話にもなるまい。そういう野党の存在こそが「立法府の議論にならない」最大の理由なのだが、野党にそれを自覚することは出来ないのであろう。議論するべき項目は多々ある今回の臨時国会だが、これでは先は見えたも同然である。
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※と言う助言は野党には届かない…