野田佳彦の誇大妄想

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※誇大妄想もここまで来ると「笑うしかない」

安倍首相が北方領土問題についてロシア側に何らかの「新しいアプローチ」を持ち掛け、その信を国民に問うべく衆議院を解散するのではないか?と言う憶測が永田町では出ているらしい。その真偽はさておき、与野党双方「そういう想定」をしながらの動きとなっている様だ。

そんな中、民進党野田佳彦

「いま以上立て、過半数を狙えるという候補者を立てる。そのために全力を尽くすのが大事だ」

と、述べ、次期総選挙の際には「民進党単独過半数」を目標にする、と言う認識を示したと言う。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161010-00000053-asahi-pol

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※言うだけなら「タダ」だが…

…目標を持つのは結構だが、現状の民進党の状況でどうして次期総選挙で「単独過半数」を獲得出来ると言うのか?野田佳彦本人も「悪夢の民主党政権」で中核にいた「戦犯」の一人であり、幹事長就任時に反発する声が民進党内に出た事は記憶に新しいが、次期総選挙で「民進党単独過半数」の前に先ずは党内をまとめ上げるのが先決である事は論を待たない。「夢みたいな目標」どころか「夢でも有り得ない目標」をいきなり掲げて「次の一手」はどうするつもりなのか?

民進党が総選挙に臨む際、厄介な存在になるのが旧似非維新の連中である。旧民主と選挙区が被る場合、どちらかを「国替え」する他ないだろうが、ここで既に一悶着が予想出来る。旧似非維新の連中で小選挙区を「勝てる」候補は殆ど居ないので、比例復活をアテにするよりないが、元々が「議員になること」が目的の民進党だ。比例の順位争いと言う醜い争いが起きても何の不思議もないし、そもそも比例復活を前提にしている時点で負けを認めているに等しい。これでは勝ち目がないのは明白だ。

民進党内だけでもそれだけ厄介なのに、共産、社民、生活との「野党共闘」を考慮すれば民進党単独過半数など更に遠のくだけだ。野党共闘を前提に「民進党単独過半数」であるならば自民党は今の民進党以上の壊滅的敗北でもしなければならなくなるが、そういう要素があるのだろうか?又はその様に民進党が安倍政権を追い込める、とでも言うのだろうか?これまでの国会質疑からはそういう要素も可能性も見当たらないが…勿論国民が「再び民進党に政権を担当させよう」等と思うのはそれ以上に可能性が「ない」のだが…

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野田佳彦、先ずは現実を直視しよう。

朝日新聞にまで

「あくまで単独で政権奪取をめざす考えを示したもので、(共産、社民、生活)3党の反発も予想される。」

と評される様に野田佳彦の発言は野党共闘を前提にしているとは思えない。つまり、野党共闘と言う基本的な政策でさえ代表と幹事長の意思が疎通できていない可能性があるのである。トップがこれでは話にもならない。「民進党単独過半数」「民進党政権」など「夢のまた夢」以上の誇大妄想でしかないのである。せいぜい「次期総選挙で野党共闘衆議院161議席獲得」が一番現実的な所だ。野田佳彦、夢を見るのは自由だが、先ずは足下を見て現実の厳しさを認識するべきである。
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※そもそも民進党政権など期待されていない。