「井の中の蛙」に過ぎない憲法9条教信者
※護憲を唱える政治家はどう反論する?
2017年がスタートした。日本を取り巻く状況は決して好ましいものではない。やはり憲法、特に9条を改正して他国が当たり前に行っている安全保障政策を実行出来る様にする事が望ましいだろう。勿論すぐに出来る問題ではないが、今年はその為に「前進」を実感できる一年になれば、と思ってはいる。
しかし、現在の日本にはその「世界で当たり前の対応が出来る様にする」事を拒否する勢力が少なからず存在する。「護憲派」と言う連中がそれだが、日本国内からではなく外から見た場合、その主張が如何に異質なものかを実感させてくれる、と言う記事である。
http://www.sankei.com/smp/west/news/161222/wst1612220037-s1.html
※ケント氏の様な立ち位置の人から見た視点も考慮してはどうだろう?
米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバート氏は日本国憲法を
「米国人としてハッキリ言いましょう。日本を弱い国にしたいから憲法9条をつくったのです」
と評した。12月8日の大阪市内で開かれた大阪「正論」懇話会での事だそうだ。またケント氏は
「憲法9条の狙いが米国が科したペナルティー」
「(GHQで憲法草案を)作った人たちが『あれは暫定的な憲法だ。なぜ改正しないのか』と言っている」
「どうやって国を守るのか書いていない」
「ライフルや刃物を持つ犯人たちから拳銃を携帯する警察官に身を守ってもらうことは問題なくて、ミサイルやマシンガンで攻撃してくる国家から日本を守ろうとする自衛隊への理解はなぜそんなに低いのか」
とも述べている。
ケント氏の日本での活動は相当長い期間に及んでいるが、彼は現在でも日本に帰化していない米国人だ。そういう立ち位置の人から見ると日本の「護憲派」の主張と言うものは奇異なものらしい。
※「日本国憲法はメイドインUSA」。民主党では常識らしい。
米国では「日本の憲法は米国が作った」と言うのは常識に近いものがあるだろう。米大統領選挙の最中にバイデン副大統領が
「(日本が)核保有国になり得ないとする日本国憲法を、私たちが書いたことを彼(トランプ)は知らないのか」
と発言する程である。そういう「事実」を踏まえた所からスタート出来ない時点で護憲派はどうかしているとしか判断出来ない。…連中はそもそもの入口から「アサッテの方角」を向いているのだ。
※それだけ零戦は世界を驚かせたのだ。
産経新聞の記事は米海軍関係者の発言として
「日本は急激な近代化で国力を増強し、欧米の脅威となっていた。米国を再び攻撃しないようにするのは占領国にとって当たり前だ」
と言うコメントを掲載している。技術開発力や産業基盤などの軍事的脅威を分析し、その能力向上の芽を事前に摘むことは当然の戦略、ともしている。実際にGHQは占領中、日本に官民問わず一切の航空技術の研究を禁止した。零戦を目の当たりにした後だけに次に何を作るか、そしてそれで再び戦いを挑まれたらどうなるか想像も出来ない、と判断したのだろう。そういう所は米国は今もそう変わってはおらず、「心神」開発において、米国は日本からのステルス性能試験の要請を拒否している。「心神」のステルス性能試験はフランスで行ったのだ。
※それでも日本はそういうハンデを克服して「心神」を開発した。
前述の米海軍関係者は更に
「現在の日本が軍隊を持つのは当然のことであり、地域紛争などではもっと国際社会の一員として責任を果すべきだ」
「日本の存在感が世界で薄いのは、平和維持などで軍事的な協力を拒否しているからだ」
そして
「政府弾圧によって罪のない市民が虐殺されていても、外交が機能しない場合には武力をもって市民の生命を守る米英仏などに対し、日本は見知らぬ振り、無視し続けている」
とも指摘する。…護憲派はこれにどう答えるのだろうか?
※世界の「当たり前」は日本では「右」。
また、ある米大学院生は
「国歌を斉唱し国旗を掲揚することが右翼的な人間とみられることがある」
と言う日本の空気を
「え?それは当たり前のことだ」
と違和感を感じたと言う。また安保法の審議の際、
「集団的自衛権は国家として当然の権利だが、なぜ日本のメディアがそこまで反対するのか」
と違和感を感じていた、と言う。要するに米国に伝わった日本の状況は
「安保法制反対で日本中の至るところで大規模デモが起き、政治が大混乱しているような印象」
を与えただけでしかなかった様だ。勿論それが「日本に対する誤解の元」になっている事は言うまでもなかろう。
※こういう光景を見れば世界に「日本はおかしな国」と思われるだけだ。
ケント氏も自身の夕刊フジでの連載で
《「憲法9条が日本を守っている」という教義の宗教にダマされている人々の無知と現実逃避が、日本という国を危機にさらしている。》
と厳しく批判していたが、要するに護憲派は「井の中の蛙」に過ぎない、と言う事だ。連中自身がそれを自覚して現在の世界情勢や過去の事実を踏まえた上で「日本に憲法9条が必要な根拠」を明示しない限り幾ら議論をしても論破されて馬鹿を見るのは護憲派だ。護憲派は口を開く前に先ずは周囲の目を認識する事から始めるべきである。
※護憲派は「黙る」事が日本に出来る唯一の貢献。