「朴槿恵逮捕」と言うクライマックス

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※予想通りの展開、とも言える。

韓国では大統領を罷免された朴槿恵がとうとう逮捕された。韓国大統領経験者としては3人目、容疑は収賄や職権乱用、強要、秘密漏洩など13件にも上ると言う。勿論大統領経験者にかけられた容疑の数としては歴代最多、この記録を更新する様な人物を大統領にする様では韓国人の「人を見る目」が疑われる。まず間違いなく「更新不可能な記録」として永遠に韓国の歴史に残されるに違いない。しかも朴槿恵の逮捕状を請求した検察のトップは皮肉にも朴槿恵本人が任命したのだと言う。「史上初の弾劾、罷免」に加えてこの沙汰、そして朴槿恵本人は名前ではなく番号で呼ばれると言う「一度は国家の頂点に立った者」としては屈辱極まりない待遇に晒される事になる。勿論呼称は「朴槿恵容疑者」となる。多くの韓国人はコレで溜飲を下げただろうが、一度起きた「火病」を沈静化させるには標的になった者はここまでの屈辱を味わわなくてはならない、と言う意味でもあろう。日頃所謂慰安婦問題を始めとする日韓の問題に対して「韓国に配慮」なんて言っている連中はその意味を理解してそれを言っているのだろうか?そうでないなら1億以上の日本国民全てにイキナリそういう思いをさせるのではなく、まず自分達だけが「その屈辱」を味わって、体験談を話してからにして貰いたいものだ。
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※相手にここまでの屈辱を与えないと韓国人は納得しないらしい。

それはさておき、朴槿恵の一件は任期が1期5年のみで強大な権限を持つことになる韓国大統領の在り方の議論に一石を投じる形にはなってはいるが、そんな事はどうでもいい。朴槿恵弾劾に始まり、今回の逮捕に至る一連の事態を外から見たらどうなるか?一番的確に評しているのはやはりこの御仁をおいてはいないだろう。
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http://www.sankei.com/world/news/170401/wor1704010010-n1.html

セウォル号沈没事故の際の朴槿恵の『空白の7時間』」を記事にして不当な言論弾圧を受けたものの、それに打ち勝った産経新聞の加藤達也氏である。

《祭りか芝居見物のようなもの》

とは随分な言い様だが、
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※祭りの出し物、と言われればそうにも思える。
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※無関係の出鱈目慰安婦像も登場した。
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※意味不明の寸劇。
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※既に裁判結果まで「国民情緒法」に拘束されている。
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※今時ギロチンなどどこも使わないだろうに。

朴槿恵退陣要求デモの写真を幾つか見てみるとそれが「的確な表現」だと否応なく理解できる。朴槿恵退陣要求のプラカードは判る。囚人服を着せた朴槿恵人形やコスプレの時点で既に脱線気味だが、ギロチンの模型や巨大な慰安婦像の山車まで来ると最早意味不明、理解不能である。

《検察の調べ室や法廷は文字通り劇場となり崔被告や元大統領府高官、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長らが大物バイプレーヤーとして“友情出演”。逮捕されていく過程を見ては多くの人々が留飲を下げた。弾劾決議や憲法裁判所の罷免をめぐる攻防、そして主役の検察出頭、逮捕-。感情移入しやすい観衆好みの勧善懲悪で展開するストーリーは、見る者を飽きさせない。》

とは余りにも皮肉を効かせ過ぎな感もするが、今回の朴槿恵逮捕は

「法的には微妙」

なのだと言う。加藤氏によればそれは法律に精通した韓国の高級公務員や現職裁判官の言だと言う。

日本では通常、被疑者を逮捕勾留する場合、「逃亡や証拠隠滅の恐れがある」事が理由の筆頭に挙がる。韓国でもそれは同様の様だが、そもそも朴槿恵は大統領経験者として罷免されたとは言え、一応SPは付く。そのSPの目を掻い潜っての逃亡などまず「不可能」だと言える。また、証拠隠滅云々だが、仮に朴槿恵がクロでその意思があったとしてもこの時点で証拠隠滅に走る可能性は小さいだろう。何故なら「そうする必要があった」ならば既にそれは「行われた」と見るべきだからだ。また今更朴槿恵自身の手元にある証拠があろうがなかろうが、また隠滅しようがしまいが検察としては「共犯者の証言やこれまでに得られた証拠」で「朴槿恵の有罪を立証出来る」と判断しているならば敢えて逮捕勾留する意味もない。勿論検察の主張する「逮捕されている贈賄側とのバランス」など逮捕理由にならない。この国では「逮捕」も刑罰の一環なのだろ
うか?
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※「国民情緒法」には「情状酌量」の余地はないらしい。

逮捕直前の世論調査では朴槿恵逮捕」を支持する声は7割近くに達したと言う。「逮捕」が刑罰の一環ではなく、法的妥当性に疑義があるにも関わらず逮捕状が出され、執行されたのは「裁判所が国民感情を忖度した」からに他ならない。国民情緒法適用」である。この後は大統領選挙モードに入る前に起訴される、との見方が大勢だと言う。勿論裁判の結果は目に見えているが
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※次の大統領最有力候補がコレでは日韓関係は悪化しても改善はしない。

こうして朴槿恵は「韓国史上最低最悪の大統領」として歴史に名を残すことになるだろう。日本にとっても「正しい韓国の姿を知らしめてくれた」大統領であったと言える。せめてムショ送りになるまで見守ってやるのが礼儀、と言うものであろう。そして誰が次の大統領であろうが日韓関係が改善に向かう事はないだろう。その点だけはキチンと朴槿恵の路線を継承してくれる、と言うのも壮大な皮肉、と言えるかもしれない。
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※と、一応警告だけはしておくべきだろう。