貼り紙でカラスが撃退出来る?

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※コレでカラスを撃退出来るとは…

「カラス進入禁止」

と書いた貼り紙で本当にカラスが来なくなる、と言う話を読者様は信じられるだろうか?結論から言ってしまうと

「嘘みたいな本当の話」

なのだと言うから驚きだ。
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岩手県大槌町にある「東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター」ではここ3年この作戦でカラスの撃退に成功しているそうだ。

元々はこのセンター、世界的な海洋研究の拠点として1973年に前身がオープンしたのだそうだが、東日本大震災津波はなんと3階建ての建物の最上階まで到達したのだと言う。当然大被害を受け、3階は仮修復したものの、1階2階は未だに瓦礫を撤去しただけで物置として使用されていると言うから津波の規模と復興の大変さが窺える。

そんな中、扉も窓もないこの建物にカラスが入り込み、パイプの断熱材を「巣作りの材料」として使用する様になったのだと言う。15年頃から被害が目立ち始め、職員から相談を受けた東京大学佐藤克文教授も決定的な対策がなく、知人の「カラスの専門家」、宇都宮大「雑草と里山の科学教育研究センター」の竹田努研究員に相談したところ、

「警告文を出してみては」

とアドバイスを受けたのだと言う。
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※近くで見ると意外に大きくて不気味…

如何に専門家のアドバイスとは言え、

「冗談だろう」

と思うのも無理はない。しかし、実践してみたところ、カラスはすぐ来なくなり、一時的かと思われた効果も長続きした。…それも3年連続で。

と、なると効果はあるのだと判断しても差し支えないだろう。驚く他ない。

…とは言え、如何にカラスが「鳥類で最も知能が高い」と言っても貼り紙に書かれた文字を認識しているとは思えない。カラスが人間の気持ちを「忖度」しているとも思えない。勿論貼り紙に魔法がかけてある訳でもない。…では何故か?

…タネはこういう事らしい。

警告文を目にした職員や学生がカラスに視線を向けたり指さしたりすることでカラスが警戒して寄りつかなくなる」

カラスも人の目は気にしている、と言う事か。

「見る人が増えれば増えるほど効果が上がる。」

とのコメント通りなら人が多い都市部では尚効果覿面なのだろう。
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※カラスは道具を使う、と言う事も出来ると言う。知能は侮れない。

この方法が他の鳥類にも効果があるのかは気になる所ではあるが、カラスも人間にとっては半分位は「害鳥」扱いである。だが、「食肉としての活用を研究」している人も居るらしい。不肖筆者はカラスは食べた事はないが、衛生上問題ないなら興味はある。実際にカラスを食べた、と言う人の記事を読む限り

鉄分やタウリンが多いうえに、高タンパク低脂肪、低コレステロール

で、食感は堅め、なのだそうだが…?

人とカラスの関わりはまだまだ色々ありそうである。