逆襲の安倍首相

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安倍首相は24日に行われた神戸「正論」懇話会で

「(理事長が)私の友人だから認めてくれという訳の分からない意向がまかり通る余地など全くない」

と、加計学園獣医学部新設に関して自身の不正な関与を改めて否定、また、

「獣医の育成は喫緊の課題だ。今治市に限定する必要は全くない。速やかに全国展開を目指したい」

とも述べ、「更なる『獣医学部新設』」に意欲を見せた。
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※こう見ると獣医学部が「四国にない」事がよく判る。

「国家戦略特区」の一環として認める「50年ぶりの獣医学部新設」をあっさり全国展開するのでは「国家戦略特区の意味」が問われる事にはなりそうだが、

「理事長が友人の加計学園を優遇した」

訳ではない事を強調する狙いがあったものとも受け止められる発言でもある。そして同時に加計学園を巡って野党が因縁を付けた事や文科省の本音に「怒り心頭」である事の「裏返し」とも受け取れ、その意味では「文科省への逆襲」「不合理な『岩盤規制』への徹底挑戦」を表明したに等しい、と言えるだろう。

…理由はどうあれ、「獣医学部新設」に徹頭徹尾反対なのは「獣医師会」だ。その獣医師会の意向を汲んで「1校のみの認可」とした結果、こうなった訳だが、獣医師会がそれでも「獣医学部新設阻止」を狙って暗躍し、それを野党が「忖度」した上で追及を謀っているのだとしたら、獣医師会は安倍首相を「裏切った」と言う事でもある。安倍首相がそういう事まで認識してこの発言なら、「意趣返し」そのものであり、また「『岩盤規制』の緩和」どころか「破壊」にまで言及したものである。早口に言えば「獣医師会が最も望まない形を作る事も辞さない」のであり、勿論首相として「直接口には出さない」だろうが、「それだけ怒らせた」と言う裏返しだ。だとしたら獣医師会はどうするつもりなのだろうか?

また安倍首相は

「SFの世界が目前に迫っている。半世紀前の制度が対応できるはずがない。規制改革は行政をゆがめるものではなく、ゆがんだ行政を正すものだ。時代の変化に対応できない制度ならばその方がゆがんでいる」

「昔ながらの規制や制度を守り続けてきた人は自分たちの世界がゆがめられたと感じるかもしれない」

とも述べ、前川喜平の様な「既得権益にしがみつく」勢力へ「一撃」を加える事も忘れなかった。強烈な皮肉だが、正論であろう。それを否定する事は「今までの制度」が「完璧なもの」だと言っているに等しいのだが、前川喜平を擁護する人はそれを証明できるのだろうか?安倍首相は獣医学部新設や加計学園だから、と言う訳ではなく、
「必要と思われる規制緩和はこれからも行っていき、抵抗勢力には容赦しない」
と、宣言したに等しい。安倍首相がこれから行うであろう「規制緩和」が本当に「日本に必要なもの」である、と言う保証がある訳ではないだろうが、今回の文科省の様な真似を仕出かすと大変な事になるだろう。だがそれは何も「安倍首相が強権的に反対勢力を潰す」と言っている訳ではない。反対なら反対で結構だが、それなりの根拠とロジックを以て推進派を納得させるだけの「モノ」を出してナンボ、と言う意味だ。必要なのはそういう「正当なロジック」だが、問題は安倍首相に反対する勢力がそれを以て論破出来るかどうかだ。
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※「クソの役にも立たない」追及チーム。

また民進党が国家戦略特区廃止法案を提出した事について安倍首相は
「政権批判に利用できるとなると手のひらを返す。政治主導の改革を訴えていた民進党抵抗勢力の側にまわり、既得権と手を結んだとすれば残念でならない」
と、述べた。やはり「安倍憎し」の一念でやったとしか思えないのだろう。「論」以前の話でしかないが、民進党自身やその支持者がそれを理解しているとは思えない。繰り返しになるが、「それでは話にならない」のである。国会でも民進党の反対論は「論」としての体をなしていなかった。民進党には安倍首相に反対する前に先ずは「正当なロジック」を口に出来るようになる事をオススメしたい。民進党は「議論」の土俵にさえ「上がれていない」のである。
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※読売新聞の良記事。こういう声に応えて非難される謂れはない。