公然化する「民進党解党論」

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いよいよ28日に衆議院が解散され、「選挙モード突入」だが、民進党の迷走は止まらない模様だ。

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現職やら公認候補内定者も選挙直前に離党、と、「離党ドミノ」が止まらない民進党、とうとう「解党論」まで飛び出している。小池百合子が「希望の党」なる国政政党を立ち上げるが、「政党同士の合流」は想定せず、参加するのであれば「個別に」門を叩け、と言う方針だと言う。そういう状況が「民進党の離党ドミノ」を加速させているのはまず間違いなかろう。

結論から言ってしまえばこの総選挙で「民進党として取りうる選択肢」は

・従来通り共産党と連携して選挙戦に臨む

自由党と合流して選挙戦に臨む

・全員離党、と言う形で民進党を消滅させ、個別に「希望の党」の門を叩いて公認候補争い

と言ったところに落ち着くだろう。…どれを選ぼうが知ったことではないが、確実に言えるのは

「最早民進党単独で選挙戦を戦う力はない」

と言う事だ。野党第一党がこの体たらくで

「どう安倍政権を止める」

と言うのだろうか?

共産党と組んだとしても共産党は「希望の党」に付いては

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と、明言されている。「希望の党」は一応「寛容な改革保守政党」を目指すと言うから共産党とは「水と油」であろう。当然「共産党と連携」を選択すれば自公だけでなく「希望の党」をも敵に回す事になる。

そうなると「与党候補vs希望候補vs民共候補」と言う選挙構図になる選挙区はそれなりに多く発生する事になるが、「民共共闘」の狙いが「『非自民の無党派層の票」の取り込み」にあるならば「希望候補と競合」した時点でその意味は半減する。その上取り込みを狙った票を希望に持っていかれるのでは本末転倒も良いところだ。そもそも「民共候補」が「自公候補」や「希望候補」を抑えてどれだけ「小選挙区で勝てる」と言うのだろうか?民共が期待する有権者の票が希望に流れる確率は民共が取り込める確率より圧倒的に高いだろう。つまりここで共産党と共闘しても「共倒」に終わる可能性は極めて高い、と言う事だ。せいぜい「供託金没収件数が減る」位の効果しか見込めまい。それで「打倒安倍政権」なんて誇大妄想にも程がある、と言うレベルだ。

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一方、前原誠司は「自由党との合流」を模索している様だ。だが、小沢一郎の存在がネックとなりかねない。言うまでもなく小沢一郎が与党だった民主党を離党した事が民主党政権崩壊の端緒となったのだから未だに

「単なる民由合流は絶対に認められない」

と言う声が民進党内に根強いのは当然であろう。しかも自由党との合流が出来たとしてもそれに反発して

「それ以上の離党者」

が出たら合流それ自体の意味が問われる事になる。勿論「選挙の為の『野合』」でしかなく、民進党自由党と合流した所で支持率が劇的に改善する筈もない。恐らく「最も負け幅の大きい」選択肢となるのは確実であろう。それでも断行すると言うのか?前原誠司

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…どっちにしても勝ち目はないので「民進党」と言う看板を捨て、「希望の党」から出馬すれば「当選出来る可能性が高まる」と考えたのだろうが、結局は

「選挙に当選する」

事しか考えていない、政策云々など「二の次」だと判る。

そもそも「希望の党」とて

「選挙難民収容所」

として出来た訳ではない。賛否はさておき、理念や方向性はあるのだが、民進党を解党して「希望の党」に押し寄せて入り込んで当選したとしても

「選挙終われば苦しさ忘れる」

で、小池百合子の方針より自分の方針を優先させ、「希望の党」はまとまりを欠き、分裂騒動を起こすのは目に見えている。かつて前原誠司


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と、発言したが、今度は自分達がシロアリとなって「希望の党」を食い潰そう、と言う訳だ。「希望の党」の「希望」は少なくとも

「元民進の候補者」のための「希望」

でないことだけは確かなのだが…

いずれにしても「政策」「理念」と言った要素は二の次で「選挙に当選する」為だけの行動でしかない事は明白だ。民進党らしい、と言ってしまえば「そこまで」だが、所詮は「その程度」でしかない、と言う事だ。どういう選択肢を選ぼうが「民進党」に居た候補を当選させてはならない。「そういう態度」こそが「今回の総選挙で落選させるべき」である理由なのだが当該者はそれを理解していない。それだけで「国政には不用」と判断するには十分すぎる「証拠」を既に提供しているのである。