民進党左派を排除して「希望の党」は役目を果たした。
「民進党が事実上解党」して「希望の党」へ合流する、と言う「本来なら有り得ない」形で始まる総選挙、一瞬にして「台風の目」とでも言うべきポジションを占めた小池百合子だが、自身が立ち上げた「希望の党」での公認条件がこの総選挙を
「更にオモシロク」
している。
※「希望の党」綱領
上記は「希望の党」の綱領である。これだけでは判らない部分もあるが、大雑把に言ってしまえば
・反自民かつ反共産
・憲法改正及び安保法には賛成
・原発ゼロを主張
・立ち位置は自称「改革保守」
が基本方針、と言えるだろう。「反自民(≒反安倍)」と言う前提さえクリアすれば共産党を除くリベラル派にも一定の評価が出来る形になっており、「反安倍」票を根刮ぎ取り入れよう、と言う狙いまで透けて見える。その信憑性や実現可能性はさておき、少なくとも民進、共産+自由やら社民の「有象無象」を全部足したよりは「まだマシ」なのは確実であろう。
※これで国政に最も有害で不要な「リベラル」が淘汰される。
「憲法改正及び安保法に賛成」
と言うのが「その条件」だ。
「民進党」と言う看板では選挙戦を「名実共に」戦えず、「藁にもすがる思い」で「希望の党」に「議員となる」「希望」を求めたら民進党議員はその入口で「試練」を突き付けられた事になる。民進党としては「安保法反対」「憲法改正には消極的」な立ち位置だったが、「希望の党」から出馬希望の民進党議員は
「議員バッジの為に『今までと正反対の主張』に転向する」
か、
「自分の政治信条を貫いて『絶望的な選挙戦』を戦うか」
の「二者択一」である。
如何なる主張や政策を掲げたところで政党とは何処まで行っても「政策集団」である。故に出馬希望の者の思想信条をチェックして政党としての主張に賛同出来る者「だけ」を受け入れるのはその性質上当然である。民進党は(民主党も、だが)、「議員になる為の『場』」としてしか機能しなかったから理解出来ないのかも知れないが、「そうしなかった」民進党「だけ」が常に「内部に爆弾を抱えた」状態だった訳だ。今更気付いて慌てふためいても「既に手遅れ」だ。
※それで勝てるのはごく少数。
小池百合子のこの条件で一番苦しい立場に立たされたのは「民進党左派」の連中だろう。既に「己の信念に殉じて『滅びの美学』に酔おう」としている者もいれば「議員バッジの為なら『今までの主張と180度逆』の主張に『賛同』して『その信念とやらの薄っぺらさ』を晒けだす」者もいる。人それぞれで勝手にすれば良いが、結果的に小池百合子が「そうする」事で、あくまで「憲法改正反対」「安保法反対」を主張するのは最早共産党位なもので、それ以外は有象無象か無所属での出馬を余儀なくされた。
どちらも「余程の地盤」がない限り当選は極めて困難で巷で言う「自民VS希望」と言う構図ではどちらが勝とうが「改憲に賛成」勢力が衆議院で「3分の2」以上を占める可能性は極めて高いだろう。割りを喰うのは憲法改正にも安保法にも反対の「お花畑思考」の連中だ。連中からすれば「希望の党」出現は事実上
「不戦敗『させられる』」
「それなりの評価」
は出来るのではないだろうか?
※後は冷静になって自民党に投票すれば良い。
「安倍首相を信任」
「日本が正しい方向へ向かう」
※大所高所を言うならここで「政権交代」は必要ない。