二枚舌枝野幸男

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既に「熱い戦い」が繰り広げられている衆議院選挙だが、序盤では日本テレビと読売新聞の調査によれば与党の自民党公明党

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と、優勢に戦いを進めており、安倍首相の続投はまず確実、と現時点では言えそうだ。一方、希望の党

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と、政権交代どころか現状維持すら怪しい情勢だ。勿論その原因には党首である小池百合子の「ブラックボックス体質」が明るみになった事は十分に有り得るだろう。この期に及んで

「首班候補が不明確」

「党執行部体制も不明確」

では当然の成り行きだ。小池百合子は「支持不支持は別にして」「有権者の空気を読む」力には長けている、と思っていたが読み違えたか?それとも不肖筆者の買い被り過ぎか?いずれにしても肝心な場面でのこの「ポカ」は小池百合子が政治家である限りその後も響くに違いない。

その他の既成政党は、と言うと

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と、「概ね苦戦」と言えそうな情勢だ。

一方、立憲民主党は、と言うと

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どういう訳か議席を伸ばす、と言う予想で40議席程度獲得、とも予想されている。こんなのに投票しても立憲民主党にそんな力は最初から「ない」のは明白で、所詮は

「反安倍、小池百合子はキライ、共産党は後免蒙る」

と言う様な立ち位置のリベラル票の行き場所が「此処しかない」と言うだけに過ぎない。

そんな立憲民主党は代表の枝野幸男池袋駅での演説で

「日本に初めて、政治家の都合でなくて国民の声に推されて作られたのが立憲民主党だ」

なんて大嘘を堂々と言ってしまう政党だが、枝野幸男は「嘘吐き」であると同時に「二枚舌」であると言う指摘もされているのである。

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憲法7条を根拠にした首相の解散権の制約」

と言った内容には前向きな姿勢を見せているが安全保障政策に関しては

平和安全法制を前提とした9条の改正に反対」

としている。しかし、である。枝野幸男はかつて、『文芸春秋』2013年10月号で、限定的な集団的自衛権にもとづく憲法9条改正私案を発表し、

「そもそも、個別的か集団的かという二元論で語ること自体おかしな話です。そんな議論を行っているのは、日本の政治家や学者くらいでしょう」

とまでそこでは明記されているのだと言う。立憲民主党の主張とは真っ向から対立する内容、としか思えない。

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これは何も枝野幸男に限った話ではなく、岡田克也も安保法を審議した時にかつて自身が集団的自衛権行使を容認する発言をしていた事が国会で暴露されていた。枝野幸男も弁護士資格を持っているので「理」で考えるなら常識的な結論にたどり着けるのかも知れない。しかし、「利」の前では「理」を忘れるのか、この様な

「『二枚舌』の証拠」

を残して厚顔無恥な振る舞いをしてしまうのである。

勿論、過去のこの主張と現在の主張に「どう整合性を付ける」のか、公職を目指す以上、「説明責任がある」と言えるだろう。勿論「その政策を実行しているのが安倍首相だから」なんて理由にはならない。誰が首相であっても否応なく対処しなくてはならない問題だ。そういう事を言っている時点で

「既にズレている」

のだが、本人がそれを理解しているのかどうか?理解しているのであれば国民を愚弄しているだけでしかなく、逆に理解していないのであれば単なる阿呆だ。どっちにしたって

「議員にする意味も価値もない」

事に変わりはない。

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今回の総選挙で分裂した民進党の片割れを引き受けて「新人党首デビュー」する枝野幸男小池百合子、昨年大ヒットした映画「シン・ゴジラ」で政治家として製作にコミットしていたのは意外にもこの二人である。この映画は

「現状の法体系で日本の安全保障は大丈夫なのか?」

を問いかけるテーマだった。映画ではゴジラに対する自衛隊出動を

「『超法規的措置』による防衛出動」

としたが、枝野幸男も自身が映画製作に関わっている以上、観ているものと思われるが、何も感じなかったのだろうか?同じ映画に関わった二人が現実の安全保障政策に「正反対」の意見なのはそれはそれで興味深い。

さて、有権者は彼等を「どう審判」するのだろうか?