2017-10-13 小池百合子の「ブラックボックス」 本日の記事 #政党、団体 ※やっぱりお腹の中は真っ黒の「緑のたぬき」だった。 小池百合子率いる「希望の党」の勢いが失速している様だ。「健全な野党」の存在は必要だが民進党の一部を引き入れた時点で「希望の党」にそんな期待は出来なくなった。本人の不出馬はそれに「更に輪をかけた」と言えるだろう。だが、 「それで良かった」 と、以下の記事の内容が事実であれば 「そう思ってしまう」 であろう。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171012-00000012-pseven-soci&p=1 ※小池百合子は都庁を就任前以上の「伏魔殿」にした。 「読むと1週間寿命が縮む」と言われる「恐怖新聞」も尻尾を巻いて逃げ出す程の 「恐ろしいシナリオ」 を小池百合子は画策していたのだ。本人は公示前の時点では 「不出馬」 を口にし続けてきたが、その裏で 「東京都の選挙管理委員会に、『11月19日日曜日の投開票で都知事選を行うことはできるか』とシミュレーションを指示していた」 と言うのだ。現職都知事が国政選挙に出馬すればその瞬間に失職し、必然的に後釜を決める都知事選が行われる訳だが、小池百合子がそういうシミュレーションをさせていた、と言うのは当然「小池百合子本人の出馬」が前提にあった、と言う意味だ。しかも現在総務相の野田聖子を「後任の都知事にする」と言う計画だった、と言うから、 「もし実現していたら」 …とんでもない悪夢の都政となっていた公算は非常に高い。 ※野田聖子が出馬している岐阜1区に希望の党候補の名前はない。 小池百合子と野田聖子は「盟友」とでも言うべき関係らしい。今回の総選挙で小池百合子が野田聖子の出馬している岐阜1区に自党の候補者を擁立していない、と言うのは 「小池百合子の野田聖子に対する配慮」 と言う事か。 小池百合子は「希望の党」を立ち上げたが、記事によれば 「今年7月頃には、2人で国政政党を立ち上げて共同代表になるという動きもあった」 と言うのだから驚きだ。しかもその企みを裏で支援していたのが、かつてテレビキャスターだった小池百合子をスカウトした細川護熙だった、と言うのは「衝撃」だとも言える。 ※「裏都知事」でも狙っていたのか? 細川護煕は舛添要一が当選した2014年の都知事選に出馬して落選している。「その後の展開」までは読めなかっただろうが、その舛添要一が辞任に追い込まれ、その後都知事になった小池百合子を支援していた、となれば「裏都知事」とでも言うべき存在としてある意味では「リベンジに成功」していたとも言える。それが「本人の意思」なのか「更に裏に誰かがいるのか」は定かではないが、いずれにしても 「都政の闇」 はとてつもなく深そうである。これこそ「小池百合子のブラックボックス」とでも言うべきか。 ところが何故か自民党サイドにこの情報は「漏れた」らしい。何故かは判らないが、そういう「機密情報」を相手に掴まれる様では 「小池百合子は安倍首相とは『格が違った』」 と受け取るよりなさそうだが、安倍首相は野田聖子を入閣させる、と言う奇手でこの動きを潰したのだと言う。8月の内閣改造の際に 「何故野田聖子を入閣させたのか」 と言う疑問の声は保守層から上がっていたが、そういう理由だったのだとすれば納得ものである。野田聖子にしても「そういう動きを把握されている」事を知らされた上で入閣を要請されたのだとすれば「断りようがない」のが実情だろう。野田聖子が「獅子心中の虫」である事に変わりはない、と言う事でもある。 この様にして「小池ー野田」新党の目は潰されたが、それでも小池百合子は「希望の党」を立ち上げた。その「真の狙い」と言うのもまた大胆不敵で、 「野党だけでなく、自民党の中からも味方になりそうな勢力を引っこ抜いて、自民党を内部から崩壊させる」 所まで考えていた、と言うのだ。小池百合子が当初保守色の強い方針を掲げていた理由はそれだったのか。 ※リベラルにこの条件は呑めまい。「保守的」と言われるのも当然か。 確かに「保守」であっても安倍首相に不満を抱く理由は考えられる。例えばそこそこ実績があっても「大臣候補」のままで「副大臣」にも「政務官」にも「党の要職」にも任命されないケースとかが考えられる。そういう議員に「新党での重要ポスト」を餌に声を掛ければ動いた議員もいたかも知れない。実現していれば成果次第では此処で安倍首相が「衆議院を解散した」判断が「誤り」になる危険まであったと言えそうだが、結果として小池百合子自身がその作戦を「台無しにしてしまった」と言える。 ※それ自体は間違いではない。 と、民進党のリベラル派を「排除する」と公言した事が「完全な誤算」になってしまった。 新党を結成し、その理念を明確にする以上、それに沿う人間を受け入れ、逆に新党の理念に沿わない人間を受け入れないのは当然の判断である。小池百合子も「そういうつもり」だったのだろうが、「排除」と言うフレーズがマスコミによって「一人歩きさせられる」形になり、 「小池百合子は冷酷」 と言うイメージにされてしまった。その意味では小池百合子もマスコミの偏向報道の被害者、と言えなくもないが、マスコミの手にかかれば「希望の党」もその理念そっちのけで、まるで 「民進党出身候補者の『選挙難民収容所』」 の如き扱いである。小池百合子は ※マスコミによって闇に葬られた真意。 と事前に言ってはいたが、マスコミによって 「民進党が希望の党に『合流』する以上、全員が公認されて当然」 と、その真意を歪められた、と言える。 相変わらずマスコミの「偏向報道」の罪は重いが、コレが安倍首相にとっては「思いもよらぬ援護射撃」と言う形になってしまった。マスコミが小池百合子の真意を歪めたのはそれまでの小池百合子の発言から 「希望の党を保守で自民党の補完勢力」 と、見定めたからであろう。「排除」宣言を機に対応を決めかねていたマスコミの態度が固まり、そのせいで希望の党の勢いは失速した、と言う流れになるのであろうが、希望の党について正確に報道されていたら安倍首相はもっと苦戦を強いられたであろう。「何が何でも安倍首相をこの選挙で敗北させ、退陣に追い込む」と言うマスコミの姿勢が「勇み足」となってしまったのだ。そもそも保守層はマスコミの偏向報道になど引っ掛からないだろうが、報道によって小池百合子に期待していた「アンチ民共」の無党派層が小池百合子に「失望」して自民党(や一部は維新)に支持が流れる結果を生んだ、と考えられなくもない。 ※結局は安倍首相以外に「首相に相応しい」人は現状いない。 先日のNHKの世論調査の結果を見ると「そういう傾向」を如実に示しているようにも思える。 ※しかし抱いている「野望」は分かる。 …それでも小池百合子が 「都知事職を捨てて国政に復帰しようと検討していた」 事は「都民ファースト」でない何よりの証明、となるし、 「首相の座を狙っている」 事も明白であろう。「希望の党」は「小池百合子の『野望の党』」に過ぎない、と言う事だ。今回はこの様な形で「事実上の出馬断念」に追い込まれ、「得たモノより失ったモノの方が大きかった」と言えそうだが、ここでヘコたれる様では未来永劫首相になどなれない。不出馬なので本人を落選させて「絶望を味わわせる」真似も出来ないが、希望の党候補者を落選させ、自民党の議席を伸ばす必要がある事に変わりはない。そうする事で小池百合子には「自身が首相の器でない」事を「民意」によって思い知らせる必要があるのだ。希望の党の選挙結果がどうあれ、小池百合子の野望は「そのまま」なのだから。 ※「首相」だなんて身の程知らずの野望は「民意」によって諦めさせるしかない。