民主主義を理解していないマスコミの愚
衆議院選挙の大勢が固まった様だ。折しも襲来した台風による被害もあり、被災した人の事を考えると手放しでは喜べない部分もあるものの、結果は今回から定数が10減ったものの与党の自公で3分の2を占める状態に変わりはなく、
「安倍政権信任」
「安倍首相大勝」
と言っても過言ではないだろう。
結論から言ってしまえば
「左翼の敗北」
「改憲に反対」
な勢力は2割でしかない事になる。これでもまだ「改憲反対」を主張して議論さえ拒否すると言うのであればそれこそ主権者である国民を蔑ろにする行為だ。そんな体たらくで「立憲主義」なんて間違っても口にするものではない。
希望の党は「惨敗」と言っても過言ではないだろう。マスコミが作り上げた
「自公VS希望+維新VS立憲+共産+社民」
と言う構図で見ても
「310:59:67」
「小選挙区落選」
の上、比例復活もままならず落選した者も多かった。例えば松野頼久や福島伸享、宮崎岳志、石関貴史、升田世喜男、小沢鋭仁、馬淵澄夫、緒方林太郎等が落選の憂き目を見ているが、どうも総じて「小物感」は否めない。
最も馬鹿を見たのは東京5区の福田峰之であろう。現職副大臣と言うポストまで捨てて「当選を求めて」希望の党入りして落選しているのでは世話ない。結果論かも知れないが、後釜で立候補した三谷英弘氏は比例復活で当選している。自分から「落選しに行った」に等しい愚行となったのは因果応報だ。惨敗の原因に「小池百合子の言動」と言う要素がある以上、小池百合子子飼いと民進系に亀裂が入ってさっさと分裂する展開も予想される。その「お家騒動」の結果は見物であろう。
「史上最低最悪の菅内閣」そのものの立憲民主党は公示前に比べれば確かに議席は伸ばした。何でこんなのに投票するのか気が知れたものではないが、こちらを「本家民進党」と見なすならその意味では事実上の「議席減」だ。立憲民主党躍進の陰で割を食った形の共産党も惨敗した事を考えれば
「反日左翼共闘連合」
さて、そんな衆議院選挙の結果をいずれも1面トップで報道する東京、毎日、朝日の朝刊である。勢力図の数字が各紙で微妙に異なるのは締め切り時間の関係なのでそこは問うまい。しかし、1面に掲載された論説はいずれも最悪かつ愚劣な内容である。コレが
「左翼クオリティ」
とでも呼ぶべき代物だ。
画像左から東京、毎日、朝日の論説だが、いずれも
「選挙結果を素直に受け入れる事が出来ない」
と言う点で共通している。それはそうだろう。
いわゆる「もり・かけ」問題で根拠もないのに無意味にネガティブキャンペーンを続け、加戸前愛媛県知事の証言を「報道しない自由」を濫用して封殺し、真相を国民から隠蔽した。また、特定秘密保護法に始まり安保法制やテロ等準備罪など安倍首相が制定した「日本に必要な法律」については徹頭徹尾「屁理屈と妄言」で反対を続け、目の前に迫っている北朝鮮の核・ミサイルの脅威には空想的平和主義に基づく愚劣な主張を振りかざして危機の増大を謀り、消費税増税は社会保障のため、と言う野田政権時の自公+民主の「3党合意」からの転換を説明した上で「信を問う」とした安倍首相による今回の総選挙を「大義がない」と「大義の何たるか」も理解しない無知蒙昧な脳味噌で批判した。
※それが「民主主義」
…ここまでバカ言って選挙の結果が出たら自分達の「大惨敗」…ネットで「マスコミの嘘」が簡単に判る現在なのだが、それでいて
「国民の声を聞け」
と、どの口で言っているのか?民主主義社会において「選挙結果」こそが「国民の声」そのものであり、それを「民意」と言う。この3紙はそういう「民主主義社会の『きほんのき』」さえ理解していないが故に
「本紙の調査では内閣支持率は『支持』より『不支持』が多かったのに何故?」
と、「調査そのものがインチキ」であり、
「世論調査を装った選挙妨害」
をマスコミが行っている、と言う実例を暴露されている。なるほど、だから「日本のこころ」の支持率は殆どが「0」なのか。
そこまでして「負けた」のにこの「負け犬の遠吠え論説」では惨めさに拍車がかかるだけだ。3紙ともこういう論説は「それなり以上の立場」の人間が書いている筈だが、
「それでいてこのレベル」
なのだからその主張が世間に受け入れられるどころか蔑まれ、嘲笑される結果しか生まないのだが、書いている本人達に「その自覚」はないらしい。
…コレが「権力の監視者」を自認するマスコミの実態なのである。偉そうな事を言う前に先ずは己を正せ。それが出来ない限りマスコミは「政治以上に腐った存在」のままである。
※マスコミに求められる精神