シリア情勢、ロシアはどう出るか?
・自衛権の行使
・安保理決議によるもの
でなくてはならない。そのどちらでもない今回の米英仏のシリア攻撃は「国際法違反」というのがロシアの言い分だ。これに対して
米英仏いずれも安保理で拒否権があるのだから、ロシアとてこうなる結果は想定していた筈だ。だが、あのプーチンの事だ。これは「織り込み済み」であろうし、他に「手がない」と言う訳でもあるまい。ここからどう出てくるか?が今後を占うポイントにもなろう。
だが、こちらを参照して頂くと明らかな様に
・昨年4月にシリアでサリンが使用された
事は「事実として」国連に報告されている事でもある。それでも安保理が機能不全なのは「シリアでの自国の国益」で常任理事国の折り合いが付かないからだ。安保理が「国益を保証する場」でないのは明らかだが、そこから脱却しない限り安保理が本来の役目を果たす事など出来まい。
兎に角先ずは「戦闘行為を停止させる」事が最優先なのだろうが、それすらままならないのが現在の安保理である。シリア情勢に対して無力なままでは国連の存在意義からして疑われる。「国連の限界」は明白だし、日本も「無関係」と傍観している訳にもいくまい。それでも
「安倍やめろ」なんて言っている連中が如何に「平和」と言うものに無関心かは14日のデモを見れば明らかであろう。こんな連中の言う事など最初から信用してはならない。
今後の鍵はロシアの出方次第、となろうが、自国の国益ばかりではなく、大局的な立場での言動が要求される。果たしてそれが出来るのか?現在プーチンにそれを言えるのは安倍首相位なものだろう。その安倍首相の訪米ではシリア情勢も議題になる筈だ。そこで日本がどうするか?国際社会の注目を集めそうだが日本の左翼にもそれだけの大局的な物の見方をして貰いたいものである。…そんな器量があるとは思えないが。