屈辱の金正恩
だが、情報の出所は然程問題にはなるまい。内容の真贋が気になる所ではあるが、報道が事実であるなら「北朝鮮への制裁は相当効いていた」裏返しであり、そうする事で北朝鮮を「日米が用意した土俵に上げた形での」米朝首脳会談の開催に繋がったのだと考えられる。つまり日米の「圧力路線」の有効性と正しさが証明されたに等しい。「圧力より対話」なんて言っていた連中は己の不明を存分に恥じて貰いたいものだ。
もっとも米朝首脳会談が行われた、そこで幾つかの合意があった、と言っても北朝鮮の核廃棄に向けた行動が確認された訳ではない。それどころか核開発の隠蔽を行っている疑惑が出てきている。その真偽が確認されない限り制裁緩和をするのは北朝鮮を利するだけで他に建設的な事は何も生まない。制裁の継続は当然であろう。と、言うか「制裁緩和」など今までの努力を自ら無駄にする「究極の愚行」である。
「最大限努力する」
「北朝鮮が核を持った所で自分達にその核を向ける」
可能性は低い、と踏んでいるのだろう。それどころか北朝鮮の核は支那やロシアにとっては自分達の安全保障にも繋がる。北朝鮮との国境ではなく事実上38度線を防衛ラインにする事も出来るだろう。そういう観点で見るなら支那やロシアの「朝鮮半島の非核化」の本気度は北朝鮮のそれよりも怪しいものになる。だからこういう事を言い出すのか。