立憲民主党の言う「まっとうな政治」とは「末等な政治」
「もりかけ」で立憲民主党は安倍首相に対して
「明確な証拠もないまま」
追及を続け、
「トップが正面から向き合おうとしないと言う事は組織ぐるみの隠蔽だ」
とまで言ってのけていた。枝野幸男の会見での対応を見る限り、この台詞も「ブーメラン」となった訳だ。ここまで「ブーメラン」を連発するのはそういう「趣味」でもあるのだとしか思えない。個人の趣味をとやかく言うものではないのだろうが、公人が公の場で公務を差し置いて趣味にひた走るのは如何なものか?また、枝野幸男は
「知見がない」
を連発して質問には答えなかったが、指摘された疑惑について本当に「知見がない」としても自分で「その知見を得て」自身が説明責任を果たす、また吉田統彦に「説明責任を果たさせる」意思はないらしい。それの何処が「まっとうな政治」なのか?全く理解出来ない。
また、枝野幸男は近く行われる沖縄知事選の争点になるであろう辺野古への基地移設について鳩山政権の一員として賛成しておきながら今となっては「立憲民主党は新しい政党なので」反対の立場で問題ないのだと言う。そんな理屈が罷り通るなら「新党結成」は「過去の己の失政の免罪符」になってしまう。コレが枝野幸男の言う「まっとうな政治」の実態なのである。
他人には厳しく自分にはとことん甘い。民主党政権の時から既に指摘されている事ではあるが、一向に改善が見られない。立憲民主党と言う新しい政党の元で「一から議論を進めた」と言う割にはその主張は菅直人内閣の時から進歩もなければ成長もない。立憲民主党の姿勢が「まっとうな政治」と言うなら菅直人内閣のしてきた事も「まっとう」だった事になるがそんな事を本気で信じている国民がどれだけいるだろうか?「史上最低最悪な首相」ランキングでは確実にトップ3入りは保障できる菅直人の元でどんな
「まっとうな政治」
が行われたと言うのだろうか?少なくとも不肖筆者は
「真っ当な」
事を挙げよ、と言われてもそれを挙げる自信はない。
「末等な」
事なら挙げられるかも知れないが…
いずれにしても立憲民主党が、いやそれどころか野党全部を足してもかつての民主党ほど「自民党批判層の受け皿になれていない」事に変わりはない。その現状をどうするつもりなのか?その「知見もない」のだろうか?党首がこのザマでその上代わりが務まる人材もいない立憲民主党に何を期待しろ、と言うのか?秋には臨時国会が予定されているが、それまでに枝野幸男は自分達への質問に答えられるだけの「知見」は身に付けておくべきであろう。それがないなら立憲民主党は所詮は「政界の産業廃棄物」「役立たず議員の姥捨て山」でしかない。