北方領土を取り戻す事を阻害している憲法9条


※一筋縄ではいかないプーチン

先日行われた日露首脳会談、懸案の北方領土に関しては進展どころかプーチン


と、言う「思い付きでの発言」に翻弄された感がある。そんな北方領土を巡る交渉が難航する理由についてこの様な鋭い洞察に基づく記事が掲載されていた。


北方領土の概況

ロシアが国際法を無視して北方四島の不法占拠を続けるの理由を「軍事的見地」から見るとこの様な考察も可能になる。と、言うか日本は憲法9条があるが故に政治家もメディアもそういう前提の発想は中々出来るものではなくなっているのではないのだろうか?だとしたらこれも

憲法9条が国益を毀損している」

実例である、とも言えるのではないだろうか?

オホーツク海にはロシアの核ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN、戦略原潜)が潜んでいると言う。そしてそれは北欧のバレンツ海に配備された戦略原潜と並ぶ、対米核攻撃用の虎の子だ、と言われている。仮に米国がロシアに先制核攻撃をして、たとえモスクワが壊滅したとしてもこの戦略原潜は生き残って米本土に報復核攻撃を行う、そういう肚があるからこそ北方領土を不法でも占拠し続ける意味がある、と言うのが記事の主張だ。
それがロシアにとって「アメリカの核攻撃に対する抑止力」となっている訳だ。と、すれば北方四島の返還に際して
「軍事利用しない」
と、日本が約束したとしてもロシアが信用する筈もない。だからこそロシアのその戦略を無効化する方法を日本が実行する必要がある、と言うのが記事の主張である。
つまり「ロシアが北方領土に拘る理由」を日本がなくしてしまい、ロシアからすれば「保有に拘るより国際法を守った方が得策」と言う状態にすれば良い、と言うのだ。記事は
「現状でSSBNと核ミサイルの無力化」
を目指すべき、と言う。日本がこの海域のロシアの原潜の動きを把握し、核ミサイルを撃墜する能力を持っている事が明らかになればロシアの現在の戦略は破綻し、
北方領土を不法占拠してもしなくても安全保障の脅威は変わらない」
と、なればロシアも考えを改めるよりなくなる、と言う読みだ。
一見斬新な発想に思えるが、それは憲法9条があるが故に「日本人が失った発想」だとも言える。やはり憲法9条は日本の国益に資するものではない、と言う裏返しでもある。と、なれば憲法9条はやはり改正し、他国に
「日本はそういう事も出来る」
と、思わせなければならないだろう。是非とも実行すべき事である。

※だからこそ憲法9条を改正し、他国の安全保障の前提を崩す必要がある。日本にはそれだけの力はある。